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いじめ自殺:皇学館高校長が退職「精神的に疲れた」 三重

 いじめを訴える遺書を残して1年の男子生徒(16)が3日に自殺した三重県伊勢市の皇学館高は31日、大島謙校長(61)が同日付で退職すると発表した。「精神的、肉体的に疲れた」と話しているという。また新体操部女性コーチ(26)=既に解雇=が08年に3年の女子部員の顔を殴ってけがをさせる体罰があったと明らかにした。

 中村貴史教頭が記者会見して説明した。大島校長は25日、同校を運営する学校法人皇学館の佐古一洌(かずきよ)理事長に「疲労困憊(こんぱい)で、これ以上続けられない」と退職願を提出し受理された。後任には中村教頭が就く。

 大島校長は東芝系投資会社社長を経て、03年に県内初の民間人校長として同県鈴鹿市の県立白子高に赴任。08年4月に皇学館高校長になった。

 体罰は08年5月31日、伊勢市で開かれた新体操の大会後のこと。コーチが部員に「賞状を持ってこい。破いてやる。持ってこないなら退学しろ」と言って平手で1回顔を殴り部員の唇が切れ、これを見ていた3年の女子部員が過呼吸のような症状を訴えたという。

 コーチは大島校長に報告し9月に解雇された。

 「行き過ぎた指導をしてしまって申し訳ない」と話していたという。【福泉亮】

毎日新聞 2009年3月31日 13時57分(最終更新 3月31日 15時06分)

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