大人気のVAIO type Pですが、OSにはやっぱりWindows XPを使いたい!そんな人って、結構多いのでは?というわけで、当ページでは、VAIO type PにWindows XPをインストールする方法をご紹介しています。これからXP化に挑戦しようという方、ぜひご参考に!
このページでご紹介するVAIO type P XP化は、あくまでアンオフィシャルな実験です。トラブルなどに関しては、自己責任でお願いします。
最終更新日: 2009年4月2日(木)
・(1/10) デメリットについて、GPS検証中
・(4/10) ※追記 EasyBCD使用の際に、.NET Frameworkインストールが必要
-------------2009年3月18日(水)更新-------------
・「輝度調整」、「ウィンドウ整列ユーティリティ」を正規のショートカットボタンで使うことに成功。
・ワイヤレスWANの接続に成功。
XP化につき、最初はもっと大量のデメリットがあったんですが、たくさんの方から解決方法をお寄せいただいています。
皆様に感謝です!
動作が速い!
この一言に尽きます!
これから長い作業(3時間~4時間ぐらい)に入りますが、一緒にがんばりましょう!
ここからは、あっちこっち色々なホームページに飛び、10個以上のファイルをダウンロードするようになります。いきなり作業に入るとわけがわからなくなっちゃうかもしれないので、先に一番最後(10/10)まで流し読み程度にでも目を通しておくと、進めやすいかもしれないです。
インストール方法などの詳細は、(4/10)以降に記載。
各種ファイル、うまくダウンロードできましたか?以上でWindows XPインストールのための前準備は完了です。
XPインストールの際は、より効率よく作業できるように、Vistaとのデュアルブートをオススメします。
XPで作業中、「あっ、Vistaにしか入ってないあのファイルが必要だ!」ってなことも起こりかねません。そのたびにいちいちリカバリーしていたら、大変すぎます!
また、現時点ではXP化は100%ではありません。typePすべての機能を使うには、やはり、標準OSのVistaでないといけません。
SSD、HDDの容量に余裕があれば、デュアルブートをおすすめします。
■デュアルブートを始める前に、Windows起動の流れを簡単に解説。
Windowsは、ブートローダーと呼ばれるものを元に起動します。旧OSのPCに新OSを入れると、新OS側が旧OSを検知して、自動的に、デュアルブートができるようなブートローダーを作ってくれます。
今回のtype Pの場合、XPインストール後にVistaを入れたり、VistaにWindows 7を入れたりということなら、自動的にデュアルブートが可能になります。
ところが、新OSに旧OSを入れると、新OSは起動できず、旧OSのみが起動となり、デュアルブートの画面すら表示されません。自分より後に作られたOSの仕様なんてわかりませんっ、てことですかね。そういうわけで、デュアルブートの際は、「旧OS→新OS」の順番でインストールしてやることが大前提となります。
■デュアルブートに使うソフト
今回デュアルブートするために「EasyBCD」というソフトを使いますが、これ、ブートローダーを編集してしまえるという、とってもありがたいソフトです。今回のような状況でも、これを使えば、あっさりとデュアルブート可能。
フリーソフトですが、マイクロソフトをはじめ、あちこちから推薦されているソフトです。......と、公式ホームページには書かれてます。
http://neosmart.net/dl.php?id=1
↑開発元のホームページ。
起動には、前述の.NET Frameworkがインストールされている必要があります。
■XPをインストール
type Pはリカバリー直後でもなんでもいいんで、Vistaが正常に動く状態にしておいてください。
「コンピューター→右クリック→管理→記憶域→ディスクの管理」から、Cドライブ→右クリック→ボリュームの圧縮で、Dドライブとして10GBくらい割り当てます(XPが入れば何でもいいので、お好みで)。
起動できる外付けドライブにXPのインストールディスクを入れ、再起動。VAIOロゴが出てる間に、F11キーを押して、XPインストールディスクから起動します。あとは画面の指示に従って、「Dドライブ」にXPをインストールしてください。
■EasyBCDをインストール&設定
この時点ではXPしか起動できないはずなので、EasyBCDをXPにインストールし、起動します。
Add/Remove Entriesを開き、下のAdd an Entryで、Vistaを登録します。Nameのところに指定した名前が、デュアルブート画面で表示されるようになります。ここはお好きなように。登録が終わったら、Add Entryを忘れないようにしましょう。
無事登録が終われば、上欄の「Manage Existing Entries」に、XPとVistaが表示されます。Up&Downボタンで、デュアルブート画面で表示される順番が決められます。順番を変えたらSaveをお忘れなく。
次に、Change Settingsで、優先OSやデュアルブート画面での待ち時間を決定します。これも、設定したあとは「Save」を忘れずに。
■最後の仕上げ
Manage Bootloaderをクリックして、いよいよブートローダーを書き込みます。もちろん、XPとVistaのデュアルブートは、Vistaのブートローダーじゃないといけないので、Vista Bootloaderをチェックし、Write WBRをクリック。
以上で、XPとVistaのデュアルブート環境が作られました。
↑の(4/10)で紹介した、デュアルブート環境を作る方法がオススメ。
XP単体でインストールする場合は、バックアップを取っておいたほうが無難です。(もちろん、デュアルブート環境でもバックアップは取っておいたほうがいいです)
type Pの電源起動後、VAIOロゴが表示されるのを目安に、F11キーを連打で、XPインストールディスクから起動。そのまま画面の指示に従って、XPをインストールしてください。
さて皆様、XPインストールは完了しましたでしょうか?実際に使えるPCにするために、各種ドライバーやソフト類をインストールしていきましょう!
■チップセット(*1)、グラフィックドライバ(*2)は、Setupファイルを起動するだけ
■無線LAN(*3)
マイコンピューター右クリック→プロパティ、デバイスマネージャー、ネットワークコントローラーを開き、ドライバの再インストール。
無線LANドライバーのフォルダを指定。
ASUSホームページからダウンロードしてきた専用ユーティリティ(*4)をサクッとインストールして、無線LANの設定を。
■有線LAN
↑無線LANと同じく、ドライバの再インストール。イーサネットコントローラーが有線LAN。
■.NET Framework(*9)インストーラーを起動して、インストール。
■ネット接続後、Windows Update
※.NET Frameworkはあとでもいいんですが、インストール後にWindows Updateが必要なため、まとめてやっちゃいましょう。ちなみに、後からインストールする「バッテリーいたわり充電モードアプリ」が不要な場合は、.NET Frameworkをインストールする必要はありません。
※Windows Updateは、出来るところまで全部やりましょう。SP3を入れておかないと、オーディオドライバーが入りません。少なくとも、SP3まではアップデートしておいてください。
■オーディオ(*6)
ダウンロードしたEXEファイルをダブルクリック。これだけでノイズキャンセリング機能も使用可に。
■スティックポインター(*7)
ダウンロードしたファイルをインストールでオールOK!
■Bluetooth(*8)
Setupを起動
■SONY SHARED LIBRARY(*10)
ダウンロードしたファイルを解凍すると、いくつかのファイルが展開されます。
が、実際にインストールできるのは以下6つ。
まずはSONY SHARED LIBRARYのSetupを起動。
これをインストールしないと、各種VAIOソフトはインストールできません。type Pに「自分はVAIOですよ」っていうのを認識させるための作業です。
■Sony Utilities DLL(*10)、Battery care Function(*10)、VAIO EVENT Service(*10)、VAIO Control Center(*10)、Wireless Switch Setting Utility(*10)を、それぞれSetupから起動
他のVAIOアプリは、ヒギさんより提供いただきました、以下の方法でインストール可能です。
その方法とは、ずばりリカバリーディスクからのデータ抽出であります。当然普通のやり方ではできないので、特殊な作業を必要とします。大まかに、(1.)マイクロソフト製ツールを2つDL&インストール、(2.)抽出を実行するための3つのファイルをダウンロード、(3.)コマンドプロンプトを使って、ごにょごにょと打ち込み、という、3つの作業になります。
まずは(1.)Microsoft XML6.0(*11) → Windows AIK(*12)の順番でインストール。Windows AIK(*12)は、拡張子が.imgになっているため、そのままでは使えません。拡張子を.img→.isoに変更し、ダブルクリックすれば、ライティングソフトが起動します。そのままCD-Rに焼いて、そこからインストールしましょう。もちろん、仮想CDの方法でも可。
(2.)zipファイル(*13)を展開して出来たtmpフォルダ内に、抽出に必要な3つのファイルが入ってます。フォルダをCドライブにコピーして、リカバリーディスクをドライブにセット!
ここから抽出作業に入ります。
(3.)スタートメニューのMicrosoft Windows AIKから、Windows PE Toolsコマンドプロンプトを起動してください。
cd c:\tmp ディレクトリをtmpへ移動
unmodall.bat g: リカバリーディスクのドライブ名で実行
1枚目が終われば同じ手順で2枚目のリカバリーディスクからも抽出。c:\tmp\extractに、どかーんと展開されます。
↑画像では83個のフォルダが展開されましたが、この数はtype Pのカスタマイズによって変わります。
これだけじゃ何が何やら全くわからないので、「Pocket Games」さんを参考にさせていただきましょう!1つ1つ、アプリリストが掲載されています。感謝!
インストールに成功したものの中から、めぼしいものをピックアップ。
VAIO Media、Inter Video Win DVD、ACCUSYNC for VAIO、ATOK2008
以上。人によっては、「Fn+F」のショートカットキーや、VAIOパワーマネジメントが使えないのは、不便かもしれないですね......。
■ワンセグドライバ&「VAIOモバイルTV」
かなり特殊な方法で、XP化したtype Pにワンセグアプリをインストールできます。が、非常に大きなデメリットもあるので、よく考えてから、慎重な作業をお願いします。
この方法による最大のデメリットは、アンインストールができないこと。使っていると何の不便もなく、すべての機能が使えてしまうので、特に問題ないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、実は大きな問題があります。
「VAIOアップデート時、旧バージョンを削除してから新バージョンをインストールし直すタイプのアップデートがきたら、アンインストールできないことが障害となります」
さらにもう1つ、すでにVAIO MusicBoxがインストールされていると、上書きされてしまいます。
ということで、これらのデメリットをよく理解したうえでの作業をお願いします!
まずは準備からですが、↑で抽出したファイル「MODJ-132687」を用意しておきます。次に、(*15)でダウンロードしたアップグレードプログラムを起動。当然、「対応していない」というエラーが出ますが、C:\Documents and Settings\xxxx\Local Settings\Tempに、「pft17.tmp」というフォルダが展開され、その中にモバイルTVのインストーラーが入っています。(フォルダが見当たらない場合は、エラーウィンドウを閉じずに確認してみてください)
あらかじめ準備してあった「MODJ-132687」の中にあるSetup.inxを、「pft17.tmp」へ上書きコピーします。そしてpft17.tmpフォルダ内のsetup.exeを実行すると、インストールが完了します。
VAIO MusicBoxのSetup.inxを使用したため、フォルダ名がかぶってしまっています。
(実はMODJ-132687がVAIO MusicBoxのフォルダだった。これが上書きされる原因)
フォルダ名を「Vaio Mobile Tv」と変更して、作業完了です。念のため、VAIOモバイルTVのインストールは一番最後にし、直前の状態でリカバリーディスクを作っておくのをオススメします。
※シークレットな方法にて、「アンインストールできない」というデメリットのない、ほぼパーフェクトな状態で使用可能です。こちらにその方法を一部公開中。
インスタントモード用ソフトをインストール
※またまたまた当店ブログ読者の「ヒギ」さんからの情報です。ヒギさんありがとうございます!
入手したインスタントモード用ソフト(*14)を、type P XP版にインストールします。
次に、type P Vista版から、c:\ユーザー\パブリックフォルダをコピーし、c:\Users\Publicという階層で、type P XP版へコピー。
これだけでインスタントモードが起動します。もちろん、WEB閲覧、写真・動画・音楽の再生も確認済み!
ところで、すでにXP化しちゃって、Vistaのc:\ユーザー\パブリックなんてフォルダはない!という方も、ご安心を。
実は、必要なのはフォルダの階層構造だけ!↑のフォルダ階層を参考に、同じ名前のフォルダを作ってやるだけでOKです。
具体的には↓の4つのフォルダを作ってやるだけで、インスタントモードが起動します。
他の5つのフォルダは必要ないので、Vistaからコピーした人も、いらないフォルダはざっくり削除しちゃって大丈夫です。
ちなみにこの方法では、残念ですがお気に入りの同期はできませんでした。
......とりあえず、以上で、Windows XP化の作業は終了です。おつかれさまでした!
※ご質問や間違いのご指摘は、大歓迎です。ぜひよろしくお願いします。訂正などを発見次第、随時修正していきます。
■輝度調整&ウィンドウ整列ユーティリティを、正規ショートカットキーで使う
ダウンロードした「vaiop_hotkey」(*17)を実行します。
↑こんな画面が表示されるので、左上から順番に、書いてある通りに操作。インストールが終わったら再起動します。
これで、今までは輝度調整ツールをインストールし、Winキー+H/Jで操作していたが、本来のFn+F5/F6で操作できるようになる。外部ディスプレイ出力も、休止も、本来のショートカットで使えます。さらに、ウィンドウ整列ユーティリティまで使えるようになるという、いたれりつくせり。もちろん、そのキーの右隣のキーもOKだし、割り当てまで可能。
作者様に感謝の気持ちで、使用させていただきましょう!
■ワイヤレスLAN&BluetoothのON/OFF切替ツール
↑でお世話になったページより、もうひとつ便利なツール「vaiop_wireless」(*18)をダウンロード。インストールはダブルクリックでサクッと完了。
↑タスクバーに常駐。
説明不要のシンプルな便利ツール。これだけで、簡単にON/OFFできます。
■ワイヤレスWANを使おう(*19)
XPにてワイヤレスWAN機能を利用する方法です。
Alpha2さんより情報をお寄せいただきました。感謝感謝です。
方法は、Alpha2さんのサイトに詳しく書かれているので、そちらを見てもらえれば済む話ではありますが。
ここでは、少し違った方法でワイヤレスWANドライバーをインストールします。
この方法で、XP化後にワイヤレスWANの設定ができるかどうかは、要検証ですが、たぶんムリかも。ということで、XP化する前の作業をおすすめ。すでにXP化してる人は、やっぱりAlpha2さんのサイトで紹介されてる方法でどうぞ。
VAIOリカバリーセンターで、ソフトウェアの再インストールをクリック。ドライバのインストールで「Wireless WAN Driver(Option)おインストールしてやります。
すると、c:\Windows\Driverフォルダの中に、「Wireless WAN Driver(Option)」ができるはず。これがドライバーソフトになります。
これから、Vistaを削除してXPに一本化する人は、このフォルダをコピー。デュアルブートする人は、放置で。XPを起動してドライバーをインストールする際に、この場所を指定してやればオーケーです。
あとはXPで起動し、デバイスマネージャーから
「Globetrotter HSUPA Modem」をダブルクリックして、ドライバーの再インストールをするだけ。
このとき、注意が必要なことが。
ドライバーは全部で4種類なので、4回同じ様な作業が必要!ってこと。
「モデムの照会」で反応が返ってきて、無事使用できるぞってところまで、確認済み。
ワイヤレスWANデバイスをONにするとき、注意点が2つ。この2つをやっておかないと、ワイヤレスWANデバイスをONするための、設定ができません。
1つ目。「vaiop_hotkey」をインストールした人は、ワイヤレスWANを使うために必要な、「Sony Utilities DLL7.0」がアンインストールされています。vaiop_hotkeyのインストールが正常に終わっていれば、Sony Utilities DLL7.0インストールし直しましょう。
ダウンロードは↓から。
ftp://ftp.vaio-link.com/PUB/OS/XPDOWNGRADE/Z11/Z11_XP_UTILITIES.ZIP
2つ目。↑でダウンロードした中から、Wireless Switch Setting Utilityをインストールする。
これで準備オーケー。つづいて、スタート→プログラムから、VAIOの設定を起動します。
ネットワーク・設定の中から、ワイヤレススイッチの設定を開く。
そして、「Wireless WAN機能を利用する」にチェックを入れる。
あとは、ドコモコネクションマネージャー(ダウンロードでも、FOMAカード付属のCD-ROMでも可)をインストールすればオーケー。
ドコモの接続制限を解除したい人は、こちらの↓の方をご参照ください。
もちろん、b-mobile用のFOMAカードでも使えます。
b-mobileでの接続は、こちらで解説
ちなみに、VistaではVAIO Smart NetworkのしばりでワイヤレスWANとワイヤレスLANの同時使用ができませんでしたが、XPでは可能です。
※より完全なXP化に向けて、随時更新中!