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一気飲み死:08年は5人 繰り返す無知の悲劇、調査の防止協訴え

 酒の一気飲みによる急性アルコール中毒などで死亡した大学生らが08年は全国に少なくとも5人いたことが、子供らを一気飲みで亡くした家族でつくる「イッキ飲み防止連絡協議会」(東京都中央区)の調査で分かった。92年の協議会発足以来3番目に多く、協議会は「大学の場合、過去に問題が起きても、関係者が卒業すると忘れられてしまう」と指摘している。

 協議会が報道などを基にまとめた。5人は95年の8人、92、93年の6人に次ぐ数。4リットルのペットボトルに入った焼酎を回し飲みするよう先輩に指示された神戸学院大2年の男子学生(当時20歳)や、寮内で行われた新入生歓迎コンパでビールや焼酎を飲んで死亡した一橋大学1年の男子学生(同18歳)らが含まれる。

 神戸学院大の学生の父親(52)は「飲ませた学生たちは『無知だった』と言うが、もう息子は帰ってこない。大学側には危機管理能力が欠けている」と学生や大学を批判した。

 協議会は、飲酒について注意喚起するコースター2000セットを大学などに配布し、新入生や新入社員の歓迎会シーズンに合わせて注意喚起する。問い合わせはNPO法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会、03・3249・2551)まで。【工藤哲】

毎日新聞 2009年3月29日 東京朝刊

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