元々、コグニティブリサーチラボが、KeyHoleTVの開発を行った理由は、現在の地上波デジタル放送のサイマル放送および、ワンセグ放送がMPEG2並びにMPEG4圧縮の利用などにより2秒以上の遅延をしているという問題を解決することでした。 この問題を解決すべく、これまでのMPEGで代表される圧縮技術とは全く異なる次世代のリアルタイム圧縮送信技術を開発しました。これは、法的な枠組みとしてみれば、緊急地震速報などの送信において、放送業者が行う国民に対する緊急放送を行う義務を、2011年のアナログ放送終了後も遂行することを可能とする技術の開発です。現在のデジタル放送では、時間的な遅れが生じており、現時点において現実問題として2秒以上の遅れがあります。 従って、例えば地震の後に速報が届くという国民にとって危険性のある仕組みになっています。KeyHoleTVは、これを最新のソフトウェア技術(離散数理科学)の利用により解決可能であることを証明するために開発しました。この技術は、憲法が国民に保障する生存権を守るのに極めて重要であると考えています。
また、地上波デジタル放送は、UHF帯で配信されており、風で揺れる木々や火山灰などの天候や自然災害の影響を強く受けます。台風や火山噴火などの場合には、アナログ波の場合のように徐々に劣化するのではなく、UHF帯のデジタル放送では画像のみならず音声までもが完全に配信不能となることがあります。これは、現在、実際に強風時などに発生して、確認されている問題です。このような、難視聴地域への配信でも、携帯電話網やインターネット通信網が経由されることにより、また、遅延のないリアルタイム性を維持することにより、憲法に保障された国民の平等に知る権利を保障するための技術としても有効に機能しています。
また、仕組みがまだ理解されていないことがあるようですが、KeyHoleTVは、その仕組み上、コンテンツは一切ハードディスクなどに記録されることがあり得ません。したがって、「録画」することも「ダビング」することもできません。また、きわめて高速なリアルタイムエンコードであり、ほぼ遅延のない送信が実現されています。実際にエンコード速度がMPEGよりも大幅に速いために、2007年に行われた実証実験では、アナログ放送を再送信することにより、地上波デジタル放送よりも約2秒前、アナログ放送とほぼ同時に配信可能であることが確認されています。このように、地上波デジタル放送の遅延問題と難視聴問題を解決すべく、約4年前に開発され、2年前に実証実験も終了した技術ですが、現在でも、きわめて有用かつ貴重な技術であると考えています。また、特殊な暗号化を内包しており、現在は、企業などに専用サーバ、専用クライアントを提供することにより、クローズドかつセキュアな配信プラットフォームとして主として利用されています。また、個人の利用向けに、多数対多数のビデオ電話会議、一対一のビデオ電話、一対多数のビデオ放送を無償で利用可能としております。