岡山放送局

2009年4月1日 18時57分更新

「うそ」をはらう行事


岡山県美咲町でエープリルフールの1日、にせの神主がうその祝詞をあげて1年間についた嘘のけがれをはらうユニークな行事が行われました。

この行事は、11年前に桜の名所として知られる美咲町の公園で、桜のつぼみが「うそ」と呼ばれる鳥に食べられて花が咲かなくなったのをきっかけに、鳥の「うそ」と人がつく「嘘」を取りのぞくという願いを込めて町などが始めたものです。

1日は観光客や地元の人などおよそ50人が集まり、参加者が絵馬に「宝くじが当たらないように」などと、ほんとうの願いとは正反対のうその願いを書いて奉納しました。

そして、地元の商店主が偽の神主となって「うそ八百の神」にうその祝詞をささげたあと、去年の絵馬を燃やして1年間についたうそのけがれを払っていました。

会場ではイノシシの肉を使った鍋が無料でふるまわれ、訪れた人たちはまだ肌寒さの残るなか、暖かい鍋をおいしそうに味わっていました。