【静岡】助産師さん中心の出産施設 浜松医療センター内に開設2009年4月2日 小児科などと緊急時に連携助産師を中心に比較的安全な分娩(ぶんべん)を担う県西部浜松医療センター(浜松市中区富塚町)のメディカルバースセンターが1日、オープンした。 (神谷慶) 産科医らによる健診を前提に、正常分娩が見込めると判断された妊婦が利用できる。同じ5階にある地域周産期母子医療センター、小児科とつながっており、異常分娩などの緊急時には迅速な処置ができる。母子医療センターと併設する形式は全国的にも珍しい。 バースセンターは延べ790平方メートル。分娩室3床を含む計18床を備え、外来室も2室ある。助産師23人が勤務するほか、市保健所から派遣された保健師が出産前の精神的ケアや育児相談などに当たる。 開設式には鈴木康友市長や小林隆夫院長、浜松医科大の寺尾俊彦学長ら約50人が出席。小林院長は「浜松で産みたい、育てたいと思えるような産科医療を実践していきたい」とあいさつした。 4月下旬の出産を予定している西区入野町の女性(37)は「初産で不安はあるが、助産師さんに気軽に相談できて心強い。赤ちゃんに会うのが楽しみ」。 助産師の新田京子さん(40)は「先生の助けを借りながら力を発揮でき、やりがいを感じる。妊婦さん一人一人の考え方を大切にしたい」と話した。
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