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また政治が混沌としてきた

March
30
2009

 金額の大小を問題にしている検察の主張がいまいちよく理解できないですが、いずれにしても民主党の小沢代表は(僕の予想では)辞任の方向でしょう。いまは、後継代表選出の時間稼ぎをしているような気がしてなりません。しかし、金額の大小を問題にすべきなのか、と検察の態度はよく判りません。やるなら全部やって欲しいし、そうしないと「国策捜査」と言われても仕方ないんじゃないかな。事実、「国策捜査」に関しては前例があるわけですしね。どうして日本の政治は、この時期こんなにモタモタしなきゃいけないのだろうと、それが正直な気持ちです。そんなことしている場合じゃなくて、いま景気対策を本気でやらないと、2009年度は2008年度以上に厳しい年になってしまいます。普通に考えても2008年度の前半は悪くなかったわけで、それがこのペースで1年間通されるのかと思うと、嫌気が差してしまいます。「予算を通過させることが何よりの景気対策」なんて真面目に発言して欲しくないですね。

 

 いまは、円高が一段落していますが、2009年度は相当に円高になることを覚悟すべきだと思います。ほぼ無尽蔵といえるアメリカの国債発行だけを考えても、ドルは急落するはずです。そうなった場合、日本の製造業は壊滅じゃないですか。ここ数年の好景気!?を牽引した製造業がこのままだと、指標的にも日本経済は立ち直れません。一方、内需は思った以上に堅調だと思います。定額給付金の効果もそこそこ出るはずですし、このセグメントはここ10数年ジワジワの下降線上で、金融ショック後もその傾向です。比較論でしょうが、内需の頑張りあってこそ、いまの私達の生活が維持できているのですから。そこで、もう一段も二段も内需を刺激しないと、円高を吸収することができないのは明白。金融機関の支援だけで乗り越えられるような性格の不況じゃないと思いますけど。

 

 もう出来るだけ早期に選挙してもらって、新しい体制での政権運営を始めていただかないと、日本が完全に失速してしまうでしょうから。自民党、民主党という2大政党制も、アメリカやイギリスを見てると色褪せてしまったし、ここは劇的な変化を望みたいですね。それもあるとすれば、総選挙後なのでしょうが・・・・・。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

やはり・・・・

March
29
2009

 はやり・・・WiNDy完全復活のためには・・・JAZZが不可欠かもしれません。イメージに振ったコンセプトですが、機能・性能、そして拡張性を持たせた先進のイメージ・・・・。頑張ろうと思っています。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

FX2000への思い

March
28
2009

 ALCADIA FX2000/FX2000R この機種への思い入れは本当に深いものがあります。できることなら、もっと早い時期にこのアイディアを形にすべきだったという多少の後悔もありますが、反対に今の自作PCの状況であるから作ることが出来たのだ、とも思います。ロングランテストを行っているFX2000Rを使っていると、自分のケース開発人生のなかで、まさにBESTだと実感できます。

 

 基本性能の部分で言えば、シャシー前面のエアチャンバーによって非常に強力なエアフローがダイレクトにCPUやGEを冷却することが厳然と分かります。長年ケースメイキングをやってきて、FANの能力をいかに最大化するのかに悩んできましたが、ここにきてようやく最大化のためには、FANの前面の有り様がいかに大切であるかということを実感しました。そしてFX2000Rのノイズリダクション仕様では、エアフィルターレスであるがために強烈極まりない冷却性能を発揮してくれます。ケースの内部は豪快なエアフローがあれば冷却性能は急激に向上します。それはCPUクーラーと同じ理屈です。エアフローの速度が非常に重要なのです。そんなことは百も承知でこれまで十分に実現できなかった自分が悔しいですが、このFX2000Rに関しては本当に満足しています。また、HDDの搭載を非常に割り切った形にしたことも、結果として非常に良かったと思います。この場所が想像以上に冷却効果を発揮する結果となったのは、R-I/Eのエアフロー速度が格段に改善した結果だと思います。

 

 FX2000R のCSC効果に関しては、特に微細帯電ダストの吸着効果が一段と高まっていることも、予想通りと成りました。植毛パイルの帯電量がエアフロー速度が高まったことによって増大したためです。一般には流速が速くなると付きずらくなるイメージですが、実はその正反対なのですね。また、サイレンサーの消音効果も植毛パイルで向上しています。金属の反響音が軽減できただけ音質もマイルドですので、設置場所によっては(ケース背面の空間が少ない場所等)相当に効果が出ます。

 

 最後に、FX3000の製作意欲をそぐほどに重要なのが、DUAL CPU B/M搭載機能です。ワークステーション用途なら、このサイズでも十分でしょう。むしろ、この通常ATXのサイズが快適な場合も多々あると思います。

 

 是非、WiNDyのFLAGSHIP ALCADIA FX2000/FX2000Rを試してみてください。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |

モノ作りの明日(最終回)

March
27
2009

 「拘り」は一種のマーケティングになりうる・・・私はそう考えています。WiNDy製品の製造では、この拘りの伝達がもっとも苦労する点の一つになっています。「モノ作り」は、まず加工から始まるのではなく、まずアイディアがあって、製品のコンセプトができて、それを実際の加工にどのように伝達するかが最初の勝負どころ。このニュアンスがなかなか難しいのですが、たとえば、加工する際に「どうしてこういう加工方法を用いるのか?コストを考えると疑問だ」という場面がよくあります。コストを品質に置き換えてももちろん成り立つことですが、製品コンセプトからしてたとえコストが増大しても、引くことが出来ない部分というのがあります。こういうことを頑固に守ることで一つのイメージの構築に繋がると思いますし、決して妥協したくない部分でもあります。また、拘りというのは製品だけではなく、加工方法などにもあります。星野金属工業株式会社が倒産して、ソルダム自社工場へ製造を切り替えたとき、「星野金属製は良かった」「ソルダム製品はダメ」という何とも厳しい評価をいただいたことがあります。確かに星野金属製は、加工の9割を同社内で行っていて、どの工程でもかなりこだわりを持っていました。たとえば、曲げ加工。スタンダードな薄板の曲げ加工は「エアベンド」といって90度曲げ加工をバックニング(曲げ戻り)をあらかじめ想定した加工を行いますが、星野金属ではコイニングという、バックリング発生後に再度90度成形を行う曲げ方式を採用していました。コイニングを用いると90度曲げの外Rが非常に小さくなりスキっとしたイメージの製品が出来ます。この違いは、製品全体に及ぼすイメージを大きく向上することになる。見た目での違いや寸法精度のばらつきが最小といった点で、非常にいいと思いますが、当然欠点もあります。加工時間が長い、金型の耐久性が半分以下になる、型傷がつきやすい等々ですが、それを克服するような工夫が随所になされていました。こういった要素も「拘り」として十分に通用することだと思います。

 

 こうして特色を持った製品を作ることや加工への拘りが、2009年以降の生き残りをかけた競争の中で大切なファクターとなると思います。その意味で、いかにこの「拘り」を伝えてゆくか、お客様はもちろんのこと、それ以前に加工の現場や販売の現場にそれをどう浸透させてゆくかが、星野アイエヌジーの大きな課題でもあると思います。WiNDy製品は、「拘りの塊」のような部分がありますが、だからこそこの時代、この状況にあっても多くのお客様のご支援をいただけているものと思っています。来期はますます製品開発に力を注いで行こうと思います。そして、多くのパソコンファンの皆様に新鮮な感動を持っていただけるように頑張ります。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |