無残に切りつけられた由起子の肖像画には、一人男性をめぐる小百合との三角関係があった。そう俊彦に教えられた香菜子は、和花枝、直美を伴い、和花枝の父親である美那雄がこの絵を描いた丹沢の別荘に行くことに。
別荘に到着した3人は、かつてこの別荘の管理人をしていた律子から、当時の話を聞くことになる。
約束の時間まで、近所を散歩することにした3人は、一人の男性から「記念撮影してあげよう」と声をかけられる。その男性は何と、美那雄だった。そうと気づくはずのない3人は、無邪気な笑顔を彼に向ける。
律子は香菜子たちに、今から約20年前、この場所で美那雄が一心不乱に絵を描いていた、と話す。途端に和花枝は涙ぐみながら、何としても父に会いたい、と言い出す。その言葉に律子は、美那雄は今日もスケッチに訪れている、と。和花枝は驚愕するが、調べると美那雄はすでに地元に帰っていた。ふと、先ほど写真を撮ったくれた男性こそ父ではないか、と思いつく和花枝。律子によると美那雄の現住所も分かるとのことから、和花枝は手紙を書くことにする。
その頃、震五郎はさつきと会っていた。いきなりさつきに別れを切り出され、焦る震五郎。何とか考え直して欲しい、とすがる震五郎だが、取りつく島もなく、さつきは去っていってしまう。
翌日、伊庭家では死を悟った圭子が改まった顔で、由起子に過去を謝罪。その直後、体調が急変して、病院へ運ばれる。まもなく、香菜子たちも圭子のもとへ駆けつける。朦朧とした意識の中で、「結婚でも非婚でも、幸せになれば、それでいい...」と語りかける圭子だった。