高梁市における成羽病院（同市成羽町下原）が担う役割と、改築の是非など協議する「市へき地医療拠点病院と福祉医療連携協議会」が３０日、発足した。今秋をめどに結論を出し、２００９年度中に改定する市総合計画に反映させる。

　同協議会委員は高梁医師会、市内老人クラブ、一般公募、同病院などの１３人。この日の初会合で、近藤隆則市長が「成羽病院は地域に欠かせない。医療現場や市民の皆さんから幅広く意見を出してほしい」とあいさつし、委員一人一人に委嘱状を手渡した。

　池田元子同医師会長を会長に選出。同病院に関し改築の是非、病床数、診療科存廃など幅広く議論するとともに、地域医療体制全体における位置付けについて方向性を示すことを確認した。

　成羽病院は、昨秋初当選した近藤市長が改築の白紙撤回を表明。市は０９年度同病院事業会計予算に耐震診断の調査委託料（９３６万円）を盛り込んでおり、結果を建て替えかリフォームか判断する際の材料とする。