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【福井】

赤字解消へ改革プラン 小浜病院、15年度の黒字化目標

2009年4月1日

収益のアップと赤字解消を目指して「改革プラン」をまとめた公立小浜病院=小浜市大手町で

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 小浜市大手町の公立小浜病院は、医師の増員で入院患者数を増やし、慢性的な赤字解消を図るとする「公立病院改革プラン」をまとめ、31日、発表した。2009年度から取り組む。

 総務省の指針に基づいて病院が策定。6年後の15年度を目標に黒字化を目指す。

 小浜病院の08年度の経常収益は59億円余り。一方、経常費用は約69億円になる見込みで、10億円近くの赤字が予想されている。

 病院は第3期の改築に取り組んでおり、収支計画によると、病棟の改築が進んで減価償却費がかさむ11年度ごろまで、毎年7億円ほどの赤字になる見込み。

 この間の改革プランとして、常勤医師を現在の41人から43人に増員。さらに目標の15年度には45人まで増やす。病床数は現行の450床を維持し、1日当たりの入院患者数を350人から390人まで増やして収益を上げる、としている。

 このほか、医師や看護師を除く一般職員を増員しないで経費の削減に努めることなども盛り込んだ。

 改革プランは、今後外部有識者も参加して設ける委員会で毎年9月に点検、評価し、客観性を保つという。

 小西淳二病院長は「公立病院は民間の不採算部門をカバーする役割があるとはいえ、経営努力をしないと維持できなくなる」と話し、可能な限り自助努力で赤字解消を目指す考えを強調した。

 (池上浩幸)

 

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