2007-03-09 研究メモ
■ロスチャイルドについて��
引き続き『ロスチャイルドの密謀』の第�吃瑤茲衄歓茵ν很鵑靴泙后�
国家を食い物にするロスチャイルド
1814年のウィーン会議でフランクフルトが自由都市となると、ダールベルク大公との協定は無効となった。
ロスチャイルド家はジェイコブ・バルークとゴンパーズを代理人としてウィーンに派遣したものの、二人は警察から革命分子と見なされ、監視下に置かれ、やがて退去命令を受けた。
しかし、賄賂を受け取ったメッテルニヒ（オーストリア首相兼外相）が、この命令を破棄した。
メッテルニヒの秘書官フリードリヒ・フォン・ゲンツは、オーストリアの有力貴族、政治指導者とロスチャイルド家をつなぐパイプ役を務めた。
ユダヤ人女性たちはサロンを設け、会議に出席する主要政治家、権力者を手練手管でたっぷりともてなした。
メッテルニヒのお陰でロスチャイルド一族には外交官並みの免責特権が与えられた。
ネイサンとジェームズは、ロンドンとパリでオーストリアの代理人として活動することが認められた。
ヴェルナー・ゾンバルト教授の『ユダヤ人と経済生活』によれば、1820年以降はいよいよロスチャイルド家の時代となり、19世紀半ばには「ヨーロッパにはただ一つの権力しか存在しない。それはロスチャイルド家だ」というのが定説となったと記されている。
『ラ・ヴィエーユ・フランス』によれば、ビスマルク（プロイセン王国の首相。1871年からはドイツ帝国初代宰相）はディズレーリ（英国首相となったユダヤ人。小説家でもある）のことを「ロスチャイルド家の道具でしかなく、大きな内戦を起こしてアメリカを分割しようと考えたのもロスチャイルド一族とディスレーリだった」と評した。
ディズレーリは、1817年、13歳の時にネイサン・ロスチャイルドの命令で、洗礼を受けてキリスト教徒になった。
当時、ユダヤ人は公職に就くことを禁じられていたからだ。
彼が受けた命令は、ユダヤ人にとっての障害を取り払うことだった。
シェレプ・スピリドヴィッチ伯爵は「ディズレーリはライオネル・ロスチャイルドにとって、マイヤー・アムシェルにとってのヴァイスハウプト（イルミナティの創設者）であり、ジェームズ・ロスチャイルドにとってのガンベッタ（フランスの首相。第3共和政の樹立に重要な役割を果たした）だった。＜中略＞ディズレーリはトロイの木馬だった。英国社会およびその政治組織のまさに心臓部に忍び込んだのだ」と言っている。
借金まみれだったディズレーリは、何度も債権者に訴えられたが、そのたびライオネルによって助けられている。
1922年の『ブリティッシュ・ガーディアン』紙のジョン・クラーク博士の記事。
「この強力な会社（ロスチャイルド一族）がフランスおよび英国政府を支配しているということは、最近の二つの出来事から推測できないだろうか？一つはロンドンのフランス大使館書記官M・ティエリーが数ヶ月前、ロスチャイルド家と血縁のユダヤ人女性と結婚したこと。一つはボナ・ロー（ディズレーリの政策を踏襲すると約束した英国首相）の陰の庇護者、新保守政府が、彼にパリ大使として非外交的リベラル、つまりクルー侯爵を送るよう仕向けたことだ。同侯爵の妻はローズベリー伯夫人のハナ・ロスチャイルドの娘である。ここに、英仏ロスチャイルド兄弟協定の動かしがたい基盤が見出されないだろうか？ロスチャイルド兄弟は、英国、フランスはじめ、モスクワ、アンゴラ、ワシントンを結ぶ範囲内にある共和国、王国の大部分に勢力を広げているのである。」
ディズレーリは自らの内偵情報機関を通じて、エジプトの藩主イスマル・パシャが国際スエズ運河株式会社の持ち株を売りたがっていることを知っていた。
だが、トゥルン・タクシス家から、総督が株の売却のためにフランスの二つの銀行と交渉していることを伝えられると、ディズレーリはライオネルのもとに駆けつけ、ライオネルが資金を融資して、英国政府はスエズ運河株を買取ることができた。
世界国家思想を持つロスチャイルド
「世界国家」の思想を持つロスチャイルドは、H・G・ウェルズの「国際連盟」説を気に入っていた。
N・M・ロスチャイルド・アンド・サンズは3000ドルをH・G・ウェルズの活動のために寄付している。
フランス革命以降、全ての戦争が国際社会主義発展のために戦われたことは、歴史を見れば一目瞭然だが、ロスチャイルド一族はそうした国際社会主義の熱心な支援者でもあった。大英博物館所蔵文書によれば、ロスチャイルド家は1770年以来、全ての反乱、戦争に関わっていると記されている。
間接的ながら、ロスチャイルド家の一派が、モーゼズ・モンテフィオーレ卿の伯父にあたるモーゼズ・モカッタの銀行を通して、フランス革命への資金提供に絡んでいた証拠が存在している。ちなみに、モーゼズ・モンテフィオーレの兄アブラハム・モンテフィオーレの妻はマイヤー・アムシェルの五女ヘンリエッタである。また、マイヤー・アムシェルの三男ネイサンはモーゼズ・モンテフィオーレ卿の義妹と1806年に結婚し、アブラハム・モンテフィオーレの娘の一人は1840年、アンソニー・ロスチャイルド卿と結婚している。
さらには、歴史記録によれば、フランス革命の主な資金提供者はダニエル・イツィッヒ、デヴィッド・フリートレンダー、ヘルツ・ガリビール、ベンジャミン・ゴールドシュミットおよびアブラハム・ゴールドシュミットといったユダヤ系銀行家だったとされている。
1848年以降、歴史が動くスピードは早くなった。全ての戦争は国際社会主義の大義のためでなければならないとマルクスが明言し、その思想をレーニン、トロツキーが共産主義教義の中に定着させた。
第一次世界大戦はロシアにボルシェビキを確立させ、「パレスチナにユダヤ人国家」を建設し、カトリック教会を破壊し、ヨーロッパを解体するために戦われた。
そして、国際連盟の名を借りて、世界単一政府を目指す最初の試みが開始された。
第二次世界大戦は、日本とドイツを破壊し、ソ連に列強の地位を確立させ、世界の3/4の地域でボルシェビキを展開させるために戦われた。その余波の中で米国は騙され、世界単一政府を目指す次なる試み、国際連合に加盟させられた。
第二次世界大戦は米国の構造を変えた。権力の座に就いた国際社会主義者の大群によって、この国は憲法および共和政体を無理やり取り上げられ、世界の「新・ローマ帝国」の役割を担わされた。端的に言えば、米国は国際社会主義のための世界征服が実現されるよう、キリスト教に則った共和国家から（ユダヤ・シオニズム）帝国へと変化を強いられたということだ。
こうした強引な変化の陰にはロスチャイルド家の権力と金と指導力が存在した。
「ロスチャイルド王朝−1770年以降、諸国家に降りかかった全ての流血事件、災禍の少なくとも半数はこの不吉な運命を背負った一族に関わりがあると見られる。」シェレプ・スピリドヴィッチ伯爵
（つづく）