情報筋によると、次世代ゲーム機として開発が進められていると噂される『ELIZA(コードネーム)』は、これまでのゲーム機とはまったく違うものになるようです。
技術はどんどん進化していってますねぇ 博士♪
世界最初のコンピューターと言われる
ENIACの登場が1946年で、それ以来コンピューターは長足の進歩を遂げてきました。たとえばXbox 360の演算性能は、IBMが初めて発売した商用コンピューター
IBM 701(1951年)の
1億倍にもなります。
こうした半導体チップの進化の恩恵を最も受けているのはゲーム機です。『
グランドセフトオート』シリーズなど欧米で流行になっている自由度の高いオープンワールド型ゲームが実現できたのも、ゲーム機の演算能力が向上したおかげです。
うむ。キミもわしの助手としてわかってきたね
ではどんどん紹介していこう、ぺけ子2号くん
ところがゲームのリアリティが増すにつれて現在のコンピューターの延長では解決が難しい問題が出てきました。
たとえばレースゲーム『
Forza Motorsport』シリーズは車の挙動をリアルにシミュレートした作品として有名ですが、ライバル車のAIにはマイクロソフトの最新AI技術が導入されています。しかし残念ながら車の挙動と違い、ライバル車を本物の人間が運転しているという感覚からはまだほど遠い状態です。
AI技術はグラフィックや物理演算と違い、演算能力が上がったからといって目に見えるほどの進歩はまだまだ望めないのです。
仮に『
The Elder Scrolls IV : オブリビオン』や『
Fable II』といったオープンワールド型RPGの次世代ゲーム機版が制作されるとして、半導体チップベースのゲーム機ではグラフィックや物理演算はリニアに向上しますが、NPCの振る舞い(AI)やプレイヤーの行動に合わせた柔軟なストーリー進行をより自然に表現するのは相当な困難が予想されます。
そうなるとなまじ世界がリアルに再現されているだけに、かえってAIの不自然さが際だってしまいます。

そこでブレークスルーとして期待されているのが『ELIZA』です。
『ELIZA』はバイオテクノロジーを積極的に採り入れ、従来の半導体チップと合わせて
生体脳が搭載されています。
ふん!わしの頭脳を使えば超絶な処理能力なのだがな...
グラフィック描画や物理演算は半導体チップが行う一方で、従来のコンピューターが苦手としてきたAIの処理などを生体脳が受け持ち、実在の人物であるかのようにキャラクターが振る舞うことができます。
『ELIZA』に搭載される生体部品は生体脳だけではありません。
昨今のゲーム機は消費電力の高さが問題になっていますが『ELIZA』は消化器官も備わっていて、
食べ物の摂取で稼働します。
食べ物は人間やペットと同じものを与えることができますし、生物のエネルギー効率は発電や内燃機関の1.5倍〜2倍で、環境にも配慮されています。
じゃ、博士の頭切り取ってELIZAにしちゃいましょう♪
また
発声器官も用意されていて、プレイヤーとの対話が実現されています。
あたかも本物のキャラクターがいるかのように、ゲーム内のNPCとの会話シーンをプレイヤーと『ELIZA』の会話によって進行できるのはもちろん、それ以外での場面でもプレイヤーが『ELIZA』と相談しながらプレイすることができます。
さらにゲームとは無関係な日常会話や世間話も可能です。
声帯部分を変化させることでさまざまな声色を使い分けることができ、"標準"ボイスのほかに、"ツンデレ"や"ドジっ子"、"強力わかもと"、"阿部さん"、"ネコ型ロボット"など、さまざまなパターンが用意されています。
『ELIZA』が登場すれば、ゲーム機はこれまでのリニアな進歩とは異なる飛躍的な進化を遂げることでしょう。
レーシングホイール、フライトスティック、鉄騎専用コントローラー…特殊コントローラーは臨場感を味わう手助けをしてきましたが、やはりゲームコントローラーという域は出ておらず、ゲームをプレイしているという感覚は拭えませんでした。
そこで現在開発されているのがロボット型のコントローラーコントローラー『コントローラー(コードネーム)』です。

『コントローラー』の最大の特徴はコントローラーではなく、
コントローラーをコントロールするデバイスであるということです。
その外観は
全長18mの巨大ロボットで、一見しただけではゲームデバイスとは想像できません。
そこが"コントローラーコントローラー"の所以で、プレイヤーは実際に胸部のコックピット部分へ乗り込んで『コントローラー』を操縦。プレイヤーが操作する『コントローラー』が専用コントローラーでゲームをプレイします。
操作は簡単!
マニュアルを3600ページほど読めばよい
ロボットアクションゲームのプレイを念頭に製作したという開発者の芦茂相作氏は、「これまでのロボットゲーム用コントローラーは"ゲームデバイス"の域を超えていませんでした。そこでユーザーが本当にロボットを操縦していると実感できることを目指しました」と語っています。
リアリティにこだわったという『コントローラー』は手だけではなく
全身が可動。プレイヤーの操作に合わせて指先を動かして専用コントローラーを操れるのはもちろん、ダンスゲームやモーションセンサーコントローラー対応を見据えて歩行やジャンプ、格闘といった動作も可能です。
専用コントローラーは純正品がベースで、純正コントローラーをそのまま巨大化。プレイヤーが熟練すれば、『コントローラー』は華麗な指さばきでヘッドショットや複雑なコマンド入力も行えます。
ニュータイプじゃないとできないですぅ
『コントローラー』の素材にはチタン合金やアルミニウム合金、グラファイト・エポキシ複合材など、
最新の軍用機と同じ材質が使用されています。
価格は未定ですが、生産数が少ないことや特殊な技術・材料を使用していることから、
数百億円程度が想定されています。
操作の習熟までには1年〜2年程度かかりますが、販売価格には専属スタッフによる技術指導料や巨大コントローラー、周辺住民への説明料も含まれます。
世界を救う主人公、戦争の英雄、トップレベルのアスリートと、ゲームでは退屈な日常では決して味わえない非日常を仮想体験できますが、究極の仮想体験ゲームとして『ロマン☆愛(仮)』が登場します。
『ロマン☆愛』は「学園生活の中でプレイヤーの分身である主人公がさまざまなキャラクターと出会い、プラトニックな恋愛を重ねていく」というストーリーの恋愛シミュレーションです。
プレイヤーはゲーム開始時に主人公の性別と恋愛対象となる性別を選択。男女間だけでなく、男同士、女同士の恋愛も可能で、クラスメートや先輩・後輩、先生など主要登場キャラクター全員が恋愛対象になります。

これまでの恋愛シミュレーションと大きく異なるのは、フルフェイスヘルメット風の専用デバイスによって
仮想現実の中でプレイするという点です。
専用デバイスは電気信号によってプレイヤーの脳に直接働きかけ、五感をフルにそなえたバーチャルリアリティを体験できます。
わぁ♪ 私も恋愛したいですぅ
『ロマン☆愛』の開発者は「グラフィックが向上してもこれまでのゲームはモニター越しにプレイするしかなく、没入感という点で超えられない壁がありました。専用デバイスで実現する仮想空間は現実と遜色がなく、プレイヤーは実際に登場人物の姿を"見たり"、声を"聞いたり"はもちろん、手をつないだり、
甘酸っぱい匂いをかいだりできます」と語っています。
わ、わしと…その…ごほん…その…つ…つき…
また恋愛シミュレーションというジャンルを選んだ理由に関しては、「理論上はFPSやRPG、格闘ゲームなどバトル要素のあるゲームも可能です。ただ撃たれたり殴られたりすると、痛みも脳に伝えられます。実際に身体が傷つくわけではありませんが、動物を使ったテストプレイ段階では
ショックで死んでしまうということがありました」と説明していて、「そうした危険性がなく、疑似体験による充実感、満足感が得られるジャンルとして恋愛シミュレーションを選びました」としています。
実際に試作バージョンをプレイしたところ、登場キャラクターとのやり取りはもちろん、階段の上り下りや授業中にペンとノートを手に取った感覚までリアルに感じることができ、本当に自分が学園生活を送っているかのような錯覚をおぼえます。
ゲームのプレイ後もしばらくは、いま自分が体験しているのが現実なのか、学園生活で幼なじみと淡い恋をしていたのか現実なのかわからなくなるという不思議な感覚に陥りました。
専用デバイスは「まだまだ実験段階」ということで、送信や表示できるデータ量の関係でグラフィック面では従来のゲームには劣るようですが、ゲームの新たな地平が開けそうです。
!? くそじじぃなんてゴメンですぅ!
今日はエイプリルフールです
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