YUREXとは?

あなたの
クリエイティブビートが、
測れる。見れる。操れる。

YUREX™

黒いひし形の本体は角をアールにしたやわらかく上品なフォルム。左右に伸びたアームの先端にはおもりとなるシルバーのボール。太ももに装着すると、左右のボールが上下、左右に揺れて震動をカウント、デジタル液晶は10桁表示。USBケーブルでPCに接続可能。

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誰がどう考えても「ビンボーゆすり」をカウントする装置というのは、アホらしいものなんです。しかし、アホらしいことと、ものごとの本質とはぜんぜん違う。これまで日本人は、ビンボーゆすりをマイナスイメージで捉えてきましが、逆に言えば探求もしてこなかった。ここに「ニッチ」がある。よくよく考えれば、クリエーターの多くはビンボーゆすりをしているし、今日のストレス社会とも深い関係がある。そこにはメカニズムがあるんです。そのメカニズムをいかに視覚化するか。これは「風にプロペラがあるように、光に鏡があるように、世界の現象には、それにぴったりのガジェットがある」という僕のモノ作りの哲学でもあります。

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カヤックメンバーとブレストしたアイデアがどんどんスケッチに。

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機構における最大の問題は、ビンボーゆすりの振動を、メカ的にどうカウントするか?でした。人によって「横ゆれ」と「縦ゆれ」があり、振動数が違う。そこでヒラめいたのが「ヤジロベー」。どんな振動数でもユラユラゆれる機構です。あれをスタイリッシュな形に収めたら、ものすごくナンセンスなガジェットになるな、と。後はひたすら「手」を動かすのが、僕のいつものやり方です。機構の収まりを考えつつ、ひたすモックアップを作りました。とにかく、形が外から見てわかる。つまり「ビジュアル系メカ」が明和電機の得意とする分野です。

カウント・解析する

機構のモックからはじまり、色や形状をためした試作品の数々。

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オモチャの場合、パッケージデザインは、衝動買いを狙うため、「売り場での違和感で目立つ」ことが大切です。しかしYUREXは高額商品で、しかもWEBでの販売がメインなので、衝動買いはありえない。であればパッケージは、お客様が家に届いてそれを手にとったときに、ボワーッツと妄想が膨らめばよい。だから真っ黒い箱にマークしか描いていません。まるでCIAから届いた機密兵器みたいに(そんなもの見たことはありませんが)。

明和電機・土佐信道

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LP版のサイズのひし形のボックス。※完成予想イラスト

最終情報更新日:2009年1月27日