リリアン女学園ソドム |
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・ちゆ12歳は、4月1日よりエロ小説サイト「リリアン女学園ソドム」にリニューアルいたしました。 ・このページは18歳未満非推奨です。 ・このページの主成分は乃梨子×志摩子ラブラブ強姦です。 ・このページには、いかがわしい言葉、レイプ、フタナリ、知性のない冗談(志摩子さんの肛門をつぼみに見立ててロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンと呼ぶ等)、瞳子いじめなどが含まれます。 |
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序章 瞳子 「『好き』とか『嫌い』とか『全身がオマンコみたい』とか、最初に言い出したのは誰なんでしょうね?」 ニコニコと笑いながら話を振られて、祐巳は返事に困った。 「僕の記憶だと、藍川京の『蜜の狩人 天使と女豹』の『体中がヴァギナになっちゃう』が1999年ですけど、もっと古いのがある気がしませんか?」 薔薇の館にいきなり現れた見知らぬ子供は、ネギ・スプリングフィールドと名乗った。 自分は魔法使いなのだと言う。 最初は微笑ましい冗談と思ったが、証拠に、と彼が不思議な呪文を唱えると、瞳子の腕が4本になった。 余分な腕が、背中から2本。 ちょうど、『ドラゴンボール』の四妖拳みたいな感じ。 増えた腕も、元からある腕と同じように、瞳子の意思で動かせるらしい。 そんな風に人体のパーツを増やす魔法はけっこう難しくて──覚えたてだから、実験したいそうだ。 そんなわけで、魔法使いのネギ君は、瞳子のオデコにオマンコを増やした。 それと、右のほっぺた、左肩、鎖骨と鎖骨のあいだ、右のおっぱいの上乳、左のおっぱいの下乳、わき、ひじ、腕、腹、腰、膝……。 みるみるうちに、瞳子の全身あちこちにピンク色の扉が開いていく。 「えっ……あ、ちょっと……やめてっ」 怒濤の展開に茫然としていた瞳子だけれど、思い出したように抵抗を始めた。 祐巳も一緒に抵抗してあげたかったが、ネギ君の魔法で、身体は動かないし声も出ない。 祥子さまに志摩子さん、乃梨子ちゃんに可南子ちゃんも同じ状態らしい。 「……僕はこう見えても、中学校で英語を教えているんですよ」 ネギ君の話は、段取りが分かりにくい。 「団鬼六、蘭光生、千草忠夫。SM御三家って、みんな英語教師だったじゃないですか。だから英語教師の僕がそういう趣味になっても、不思議はありませんよね」 瞳子の足の裏に、可愛い紅色の割れ目が増えた。 「だから、僕、けっこうSっ気があるので、何か頼みごとがあったら、犬みたいにへりくだった言葉遣いをした方がいいですよ。『やめて』なんてタメ口で言われたら、もっといじめたくなっちゃいます」 「ああああああああっ」 いきなり、瞳子が絶叫した。 まるで、弟の祐麒が本棚の後ろに隠していた『処女現役看護師 勃起時25cm黒人メガペニスで処女喪失』というビデオみたいな声で……。 「あっ! あっ! あっ! あっ!」 ガクガクと頭が揺れて、両側の縦ロールがバネのようにブルンブルンと弾んでいる。 よく見ると、さっきまで貝みたいに閉じていたオデコの縦スジが、いまは「くぱぁ」と開いている。 「……去年の冬コミで、『手乗りタイガーのオナホール』なんてのを作って売ったひとがいたんですよ」 第三の目のようにオデコのオマンコが開いて、スジ周りのぷっくりしたお肉が、だれも触っていないのにウネウネと蠢いている。 「ちょうどこの近所に住んでる44歳童貞ニートがその購入者で、いままさに初使用中だったんで、彼の陰茎のオナホに入っている部分だけを、瞳子さんのオデコの膣内に魔法で転送してみました」 まるでプロレス好きのバーテンダーに頭をシェイクされているみたいな動きで、縦ロールが前後にビュンビュンと揺れる。 「くっ、あっ、ああああああああああああっ」 「向こうはオナホを使っているつもりだけど、実はホンモノに入っているという寸法で……。なんだか山田風太郎の自動射精機みたいですね。それとも、シュレーディンガーの猫かな。オナホールの中に入れたチンポが、実は魔法で転送されて美少女の中に入っているかどうかは、オナホールを開けて観測するまで確定しない。……せっかくだから、向こうの心の声でも聞いてみましょうか」 ネギ君が何やら呪文を唱えると、44歳の「心の声」がその場に響いた。 『こ、これが大河ちゃんのナカの感触! ああぁ〜、大河ちゃん大河ちゃんッ! あったかくてヌルヌルで、やっぱり身体が小さいと締まりもキツイのかな大河ちゅわああああッ!』 「……ひっ、いっ、いやあああああああ!! ぐぁっ! やめて! やめてえええええええ!」 オデコの中で破瓜を味わわされ、ギシギシと頭を打ちつけられるだけでも苦痛なのに、自分の初体験が性欲処理の道具で、オナホールだと思われて、しかも何かのキャラクターの代償行為で……。 瞳子の一大事が相手には単なるオナニーで、昨日食べたものを覚えていないみたいに、気にもとめずに忘れられるのだ。 ショックが重なりすぎて訳が分からなくなっている瞳子は、手足をめちゃくちゃにバタつかせて「やめて」「やめて」と連呼する。 「……『やめて』なんてタメ口で言われたら、もっといじめたくなっちゃいますよ」 今度は、響く声が複数になった。 『すげえ気持ちいいっ……大河ぁっ! 大河最高っ! 俺の嫁ぇっ!』 『な、なんだこの感触……、さッ、さすがさらしるさんのオナホッ! おおっ、さらしるさんんんっ! さらしるさん、さらしるさんっ、すぁすぃっすぁんっ大好きだああああああああふぁはっ!!』 「近隣で他にオナホ使ってる童貞のチンコを転送しましたよ。これで3人同時に筆下ろしですね。ま、向こうにしたら瞳子さんなんかオナホなんですけどね」 これまでは一方向にガクガクと揺れていた瞳子だが、身体の三箇所をバラバラに刺激されたので、今度はデタラメに痙攣するようになった。 「あががががが……」 「このままだとかわいそうですから、嫌悪感が大きいほど気持ちよく感じる魔法をかけてあげますね。すごく嫌がってるみたいですから、とても良くなると思いますよ。……それと、いまリアルタイムでオナホールを使っている童貞さんが日本に30人くらいいるから、全身塞いじゃいますね」 呪文と同時に、身体中の無数のオマンコが一斉にパクリと開いて、まるでスーパーボールを叩きつけたみたいな勢いで、瞳子の全身がデタラメに痙攣した。 「あっ!? ふぁぁあっ! ああああああああっ! あっ、ふあぁっ ふああああっ」 さっきまで『黒人メガペニスで処女喪失』だった瞳子の声が、『悪徳エロ産婦人科医の猥褻な指先に為す術なくびくんびくん痙攣しながら何度もイキまくる女子校生たち』に切り替わった。 祐巳の目には、瞳子が一人で反り返ったり転がったり走ったり逆立ちしたりを猛スピードで切り替え続けているみたいに見えるけれど、たぶん30人分くらいのおちんちんが、四方八方から抜き差しされるのに翻弄されているのだ。 「ひゃめっ、ひゃ、ふああっ! ひゃふ、ひゃっ、ああああああああっ!!」 「じゃあ、ちゃんと魔法ができてるか確認させてもらいますね。嘘をついたら魔法で分かりますから、聞かれたことには全部正直に答えてくださいね。これ以上逆らったら、大変なことになりますよ」 台風の日に船の様子を見に行って海に落ちたおじいさんが波に弄ばれるみたいな動きで手足をバタバタさせながら、瞳子はけなげに返事をした。 「ふっ、ふゃ、ふぁ、ふああいっ」 「『全身オマンコ』になって、気持ちいいですか?」 「ああああっ、あっ、ひっ、きもひぃっ、いっ、気持ちいいですぅっ!」 瞳子が精一杯に叫ぶと、じゅくじゅく痙攣するオデコのオマンコから愛液が噴き出して……、口の端から情けなく垂れ続けるヨダレの滝に混ざり込んで、脇腹のオマンコの上にボタボタと落ちた。 「感度良好、と。確かに、魔法は成功してるみたいですけど、僕の中に流れる英語教師の血が、こういうときの言葉遣いについて、もう少しキチンと指導し直すべきだと訴えていますね」 ***** 「瞳子はマゾだからっ……ん、ふぁぁあああっ! キモオタ専用オナホールとしてオマンコを使われるのが嬉しくてッ……幸せでイっちゃって気持ちいいですぅぅぅうううッ!!」 焼けた鉄板の上に落とされたニワトリが暴れ疲れて死にかけながらコケコッコーと悲鳴をあげるみたいに、瞳子はネギ君の指導通りに叫ぶ。 「ふぁ、ひゃぅ……、瞳子のオマンコはぬか漬けみたいにクサいですっ! クサくてクサくてっ、あああっ! 男の人にセックスしてもらうなんておこがましい……納豆の出来損ないみたいな失敗マンコですから、オナホールとして……、キモオタのオナニー道具として瞳子のオマンコを使っていただけて光栄ですッ」 つい30分ほど前まで勝ち気そうに吊り上がっていた眉尻が情けなくオドオドと下がって、いつも偉そうに弾んでいた縦ロールも、コーンスープをぶちまけたクロワッサンをベランダに干したみたいにベタベタのグチョグチョでぶら下がっている。 瞳子の身体のあちこちに入っているオチンチンは、どこかで誰かがオナホールに入れてるものだから、向こうが満足しちゃうと、もう入ってこない。 一時は全身がパカパカに開いていたけれど、もうほとんどの穴は何も入っていないみたいで、ヒクヒクパクパクと余韻に蠢いているだけだ。 「瞳子さんはけっこう頑張ってくれたから、最後におしっこをして、実験終了にしましょうか。魔法が正常か確かめるためですから、ちゃんと自分の意思で排尿してくださいね」 ムリヤリ二足歩行する一反もめんのような動きで、ふらふらと立ち上がる瞳子。 「ふぁい……松平瞳子、粗末なオマンコで申し訳ございませんが、おしっこをさせていただきますので、どうかご笑覧くださひぃ……」 気をつけの姿勢から、右足の親指と左足の親指のあいだが1メートル以上離れるように足を開いて、右手を右斜め上に突き出し、左手も左斜め上に伸ばす。 ちょうど全身で「X」の字を作るのが、ネギ君のマイブームの屈服ポーズなのだそうで、さっきさんざん練習させられたのだ。 「んっ、んんんああっ、ふああああああああっ」 セイザーXがジャンプするような姿勢で、ジャンプするかわりに放尿しようとする瞳子。 「出るときは発射って言ってくださいね」 「あああああっ、で、出ますっ、おしっこ、ふぁぁあっ、はっ、はっ、発射あああああああああああああっ」 ビチャビチャザザァッ! 情けない声をあげる瞳子の全身のオマンコというオマンコから、一斉に汚水が噴出した。 密集する水道管に散弾銃を撃ち込んだみたいに、てんでバラバラな方向を向いた穴から、好き勝手に飛び出していく、花火みたいな排尿。 白や赤の液体で汚れた身体が、黄色い液体で洗われていく。 「瞳子のおしっガ、ブふぁっ、ゲホッガガゴッ」 どこかのオマンコから出たおしっこが気道に入ったらしく、激しくむせる瞳子。 「ぶふぁッ、ゲぼっ、……くはぁっ」 まだ全身からチロチロおしっこしながら、瞳子はネギ君に媚びへつらった。 「……くっ、クサいですぅっ。瞳子のおしっこ、すごくクサくて、気持ちいいですぅぅぅっ」 |
継章 ツイスター フルマラソン走り切ってからボットン便所に落ちたみたいにボロボロの瞳子は心配だけれど、「性感が治癒力に変換される魔法」がかかっているそうで、可南子ちゃんが「看病」していた。 最初は、軽くキスしたり、ちっちゃな胸をスリスリと撫でたりしていたけれど、その程度だと体力が戻らないみたいで。 覚悟を決めた可南子ちゃんは、“切手の裏を高速で舐め続けるグランプリ”があったら優勝できそうな勢いで、ピチャピチャッれろれろっ、と瞳子の乳首を舐め始めた。 それから、“肛門に指を突っ込んでウンチをかき出すグランプリ”優勝候補みたいに鮮やかな手つきでお尻をホジったりしていると、だんだん瞳子の顔色が良くなってきた。 さすが男嫌いの可南子ちゃん。瞳子のことは任せられそうだ。 ***** いつもの楕円テーブルはネギ君の魔法で消えてしまい、教室の半分くらいの大きさの部屋の真ん中にネギ君。隅っこに、瞳子と可南子ちゃん。あとは、祐巳、祥子さま、志摩子さん、乃梨子ちゃんだ。 身体が動かない魔法は解かれて、声も出せるけれど、「うっとうしいから、お互いを思いやる言葉とかは出せないようにしておきましたね」ということで。 自分が何でもするから他のみんなは助けて、みたいなことは喋れない。 「ふ」 隣にいた祥子さまの唇から、突然息が漏れた。 (ふ?) 祐巳が首を傾げる間もなく、続けて「ふ」が繰り出される。 「ふふふふふ、ふふふ、あっはは……」 (……お姉さまが壊れた) 祐巳は祥子さまの手を握った。 (大丈夫です、お姉さま) 声はかけられなかったけれど、大好きな姉だけは守ろうと決心した。 ***** 紅薔薇姉妹か白薔薇姉妹か。 妹2人がゲームをして、負けた方の姉妹が次の実験をやらされることになった。 勝手かもしれないけれど、せめて自分のお姉さまだけでも、瞳子みたいな目には遭わせたくない。 たぶん乃梨子ちゃんも、同じように思っているのだろう。 ネギ君が用意したゲームは、ツイスターゲームの変態バージョンらしい。 クリスマスパーティーでは模造紙の即席マットで遊んだけれど、ネギ君が用意した「マット」は、お隣の花寺高校の生徒会(一部OB)の面々だった。 スッパダカの男が4人、仲良く並んで仰向けに寝かされている。たぶん魔法で動けなくなっているのだろう。左端から、柏木さん、月光さんと日光さん、そして弟の祐麒だ。 どんな風に拉致されてきたのか分からないけれど、みんな気まずそうな表情。柏木さんだけがさわやかに笑ってみせているけれど、全裸だから滑稽だ。 普通のツイスターは、「右手・左手・右足・左足」に、「赤・青・黄・緑」だけれど。 今回のツイスターは、「右手・唇・乳首・オマンコ」に、「右手・唇・チンポ」だそうだ。 ルーレットを回して「右手をチンポに」と出たら、男子4人のどれでも、手の届く範囲のオチンチンを握る。「乳首を右手に」だったら、男子の右手だけは自由に動くらしいので、頼んで乳首をつまんでもらう。 先に転んだ方が負けだから、運と判断力と体力と身体の柔らかさが物を言う……らしい。 ***** 祐巳と乃梨子ちゃんは、裸になって「マット」のそばに立つ。 先攻は祐巳。 宙に浮いたルーレットがクルクル回って、「唇を唇に」を示した。 つまり、この男4人の誰かとキスしなければならない。 こんなことなら、去年の卒業式の前日、聖さまにファーストキスをあげちゃえば良かった。 柏木さんはイケメンなんだけれど、生理的に受けつけないから論外。日光さんと月光さんは身長が高いから格好よく見えるけれど、ファーストキスの相手としては……。 「祐麒、だれかとキスしたことある?」 男性陣は余計なことは喋れないけれど、聞かれたことには正直に答える魔法をかけられている。 「う、うん……」 バツが悪そうに答える弟の目線が、一瞬泳いだ方向は。 「かっ、柏木さんっ!?」 「あ、ああ……」 聞けば、入学してすぐの頃にもう、祐麒は柏木さんにファーストキスを奪われていたらしい。 お姉ちゃんの知らないあいだに、弟はブルーの表紙のコスモス文庫の世界を生きていたわけだ。 知らなければよかったけれど、とにかく、弟のファーストキスを奪うことにはならないらしい。 両手の拳を握って、祐麒の唇に、こちらからチュッとやった。 柏木さんと間接キスになるという事実は考えないことにする。 「あ、『唇を唇に』の場合は、ちゃんとディープキスにしてくださいね」 そんなこと言われても困るけれど、少女漫画の知識を総動員。ええと、首の傾きで密着度を調整して、相手のほっぺたの裏側を舐め上げて……、唇と歯ぐきの隙間に舌を差し込んで左右に往復。「口の中を真空状態に保つのがコツ」って読んだけれど、それはよく分からない。 あ、きょうだいですると普通よりずっと気持ちいいって聞いたけれど、確かに、ちょっといいかも。 ***** 乃梨子はぼんやり考える。「うわーっ。ファーストキスが男で、セカンドキスは姉とかよ」みたいな表情から察するに、祐麒さんは別にホモではないらしい。 ネギとかいう子供が瞳子に酷いことをしたのは許せないし、しかるべき制裁を加えたいけれど、魔法なんて都合のいい力を使われて、いまのところ言う通りにするしかなさそうだ。 この際、自分のことはあきらめるとしても、志摩子さんだけは酷い目にあわせたくない。 ちゅぱ、ちゅぱ、と同じ血を分けた唾液が混じり合う音が響くうちに、どうやら祐巳さまのターンは終わったらしく、またルーレットが回転を始めた。 できれば「右手を右手に」で済ませて欲しかったけれど、止まったのは「口をチンポに」。一番嫌な、男性器関係が出てしまった。 さて、どうしたものか。 ツイスターゲームはクリスマスに一度やったきり。このルールなら、なるべく真ん中をキープした方が有利な気もするのだけれど、正直よく分からない。 最善手が見えないなら、顔で選ぶか。 不幸中の幸いとして、暑苦しい高田さんとか、ガリ勉の小林さんとか、オカマのアリスさんは参加していない。白馬の王子さま、長身ナイスガイ、女顔の癒し系少年と、それなりに各種いい男がそろっている。 奈良薬師寺の日光・月光菩薩像だとムリヤリ思い込めば……。しかし、乃梨子の鍛え上げた美的感覚が、この双子を仏像と重ね合わせることを拒絶する。 じゃあ、柏木さんなら。すらっとした体躯と甘いマスクに、知的で優雅でお金持ちで……、中学まで通っていた共学にも、こんな完璧超人はいなかった。 もちろん、乃梨子の好きなタイプは、もっと色素が薄くて可憐で儚げに見えるけれど常に背筋が伸びていて芯は強くて、でも自分だけにはぽやぽや〜と笑いかけてくれる綿菓子のようなふわふわの巻き毛がよく似合う天使さまだから、王子さまなんかに用はないのだけれど。 かすかに残った共学の心が、この中から選ぶならイケメンだとささやく。 (これも、志摩子さんの身体だと思えば……) しかし、美しい志摩子さんの身体には、こんなグロテスクなパーツは付いていない。イケメンなのに、ここはお父さんのと同じ形で気持ち悪い。 だったら、志摩子さんと二人きりの遊園地デートで、志摩子さんの食べかけのフランクフルトを一口だけ頂戴して、もう乃梨子ったらしょうがないわね、と微笑まれるシチュエーションでどうだろう。 パクついたフランクフルトはちょっと変な味がしたけれど、志摩子さんの唾液の味だと思うことにする。 ***** 次のルーレットは、「右手をチンポに」だった。 いま、祐麒と口づけしている。このまま祐麒のオチンチンを右手で握ると、もしも次に「乳首を唇に」なんて言われたときに、かなり苦しい気がする。 握るのは日光さんか月光さんのにして、「マット」の中央に寄る方がいいかもしれない。 祐麒とキスした唇は離さないままで、身体を回転させていき、日光さんと月光さんの上で四つん這いになる感じ。ついでに、足先で柏木さんを踏んでおいた。 目をつぶって日光さんのそれに触れると、ババロアみたいにフンニャリしていて、なんだか不思議な感触だ。 「『右手をチンポに』の場合は、勃起させないとダメですよ」 ネギ君がルールを説明するけれど、勃起って……。コスモス文庫の知識を総動員して、撫でたり握ったりしてみるけれど、あんまり変わってないみたい。 「あ、あの、日光さん、これ、どうしたら……、その、大きく……なりますか?」 喋りたいときは、キスした口を5秒だけ離していいルール。 思いきって、本人に聞いてみた。男性陣が「聞かれたことには正直に答える魔法」にかかっているのは、こういうときのためらしい。 「質問は、なるべく卑猥な表現で言わないと答えてもらえませんよ」 ネギ君のいう「卑猥な表現」がどういうものかは、瞳子がいじめられているときに聞かされた。 「えっと、ゆ、祐巳は日光さんの……ち、チンポを勃起させたいので、どうしたら日光さんが気持ちよくなるのか、教えてください」 瞳子だって耐えていたことだし、祥子さまのためだけれど、すぐ真下に弟の顔があるのは恥ずかしい。 言い終えたら、照れ隠しみたいに全力で祐麒の唇をふさいで、めちゃくちゃに舐め回してやった。お姉ちゃんとのキスだけで勃起している弟と、恥ずかしいのはお互いさま。 「……僕はアリスの烏帽子親なのですが」 日光さんが喋り始めた。そういえば、花寺にもスール制度みたいなのがあって、祐麒も柏木さんの烏帽子子だったんだっけ。 「アリスは、なぜか乳首を見られるのをすごく恥ずかしがるのですが、その恥ずかしがる仕草が可愛いくてたまらなくて。特に、アリスの口から、自分の乳首を見てくださいと言わせるプレイが最近のマイブームなのですが、いま、ちょうど祐巳さんの乳首が目の前にあるので、恥ずかしそうに上半身をくねらせながら、御主人様の命令に従うしかないメイドのようなイメージで『お願いですから、私の乳首を見て下さい』などと言ってもらえれば、アリスのことを思い出して興奮して勃起できるかもしれません」 東大寺南大門の金剛力士像みたいな図体をして、何を言っているのかこの人は。 確かに祐巳の胸は控え目だけれど、男のアリスを連想させるほどの哀れ乳じゃないと思う。 仕方なく身体を揺すると、おっぱいに付いた薄めの脂肪がプルプルと震えた。 「……お、お願いします。ど、どうか祐巳の……ち、乳首を見てください」 右手で握ったババロアが、気持ち反応したように思えた。 「ち、ちくびっ、もっと見てください。お願いですからっ……、は、恥ずかしいけど、祐巳の乳首っ! 乳首いっぱい見てっ、おちんぽ勃起させてくださいっ!」 金剛力士像のババロアがむっくりと勃ちあがって、ナスビみたいに硬くなった。 ***** 結局、最後に物を言ったのは運だった。 祐巳さまは取り憑かれたように「チンポ」ばかりを引き当てて、月光さんにフェラチオしながら、日光さんに手コキ、祐麒さんと本番をする形になった。 そこで、乃梨子のルーレットが「唇をチンポに」を指した。柏木さんのは乃梨子がくわえたままなので、もう空いた「チンポ」はなく、その場合は乃梨子の負けなのだそうだ。 |
本章 白薔薇革命 祐巳さまは部屋の端に座って、お母さんみたいに祥子さまをあやしている。 可南子さんは瞳子との貝合わせに夢中で、瞳子の顔色はずいぶん良くなった。 そして、ツイスターで負けた乃梨子たち白薔薇姉妹が、次の実験担当係だ。 「人体のパーツを増やす魔法なんですけど、さっきは瞳子さん自身のオマンコをいっぱい増やしてみたのですが、今度は、他人のパーツを付ける魔法です」 ネギが不思議な言葉を唱えると、乃梨子の股間で爆発音が響いた。 「……お父さんのと同じ形だ」 乃梨子がキノコを生やしたのを見て、本人以上に、志摩子さんが狼狽えている。魔法がかかっていなければ、乃梨子に色々と言葉をかけてくれるのだろうけれど。 「問題なく機能するはずですけど、本来女の人には付いてないパーツを付ける魔法なので、テストさせてもらいますね。……とりあえず、勃たせてみせてください」 そんなこと言われても。 従姉の家で呼んだ古い漫画の知識とか、さっきの祐巳さまと日光さんのやり取りから察するに、たぶん、コレは性的に興奮すると大きくなるらしい。 ダメもとでアリスさんの乳首を想像してみるけれど……。むしろ縮んだかも知れない。 「乃梨子さんは、オナニーしませんか?」 ビクッ、と身体を震わせてしまった。まずい。聞かれたことは全部正直に答える魔法がかかっている。すぐ目の前で、志摩子さんが心配そうに見ているのに。 「し、します」 ネギ君の目つきが少し険しくなった。この子供は、女の子に卑語を言わせるのが好きなのだった。 仕方なく言い直す。 「……のっ、乃梨子は、お……オナニー……します」 さっき全裸で柏木さんのオチンチンをくわえたりさせられた乃梨子だけれど、志摩子さんのすぐそばで、普段の性欲を告白させられるのは、それよりずっと恥ずかしかった。 鏡を見なくても、りんごみたいに真っ赤な顔になっているのが分かる。 その反応がお気に召したらしく、ネギ君は次々と質問してきた。 「乃梨子さんは、うんこしますか?」 「乃梨子は、……うんこ、します」 「乃梨子さんは、うんこオナニーしますか?」 「乃梨子は、うんこオナニーはしませんっ」 「ちんぽって10回、だんだん声を大きくしながら言ってみてください」 「ち、ちんぽ……、ちんぽ…、ちんぽ、ちんぽっ、ちんぽぉっ、ちんぽっっ、ちんぽっ! ちんぽっっ!! ちんぽぉおっ!! ちんぽおおおあっ!!」 こんなみっともない姿、志摩子さんに見られたくないのに。 「あ、ちょっと脱線しちゃいましたか、オナニーの話でしたね。乃梨子さんは、何を想像してオナニーするんですか? 好きな男の子とか、ジャニーズのタレントとか」 それは乃梨子がもっとも恐れていた質問だったが、黙秘は許されない。 「し、志摩子さん……」 不意打ちのように名指しされた本人は、ブレーカーが下りてしまった電化製品のように硬直した。 「志摩子さんの写真を見ながら、ぽってりした唇でキスしてもらう妄想をしたり、志摩子さんに借りたハンカチに残った甘い体臭をクンクンしたり、志摩子さんが前屈みになったときに制服の胸元からのぞいた胸の谷間を脳内再生したり、もしも志摩子さんとそういうことになったらどうするかシミュレーションしたり、本気で実行するつもりはないけれど、志摩子さんレイプ計画みたいなのを妄想してみたり……」 赤く火照てりながら語り続ける乃梨子は、なんだか少しだけ股間がムズムズするみたいに感じた。 「では、それを踏まえて、乃梨子さんが興奮して勃起するには、どうしたらいいと思いますか?」 「は、はい。志摩子さんに、そこで、……す、ストリップをしてもらったら、乃梨子は、と、とても興奮します」 「乃梨子!?」 志摩子さんが、大きくて短い悲鳴をあげた。 それから、チラリと乃梨子の下半身に目を向ける。大好きな志摩子さんについて話しているうちに、それはもう半勃ちになっていた。 「なぜ」 絞り出すように、志摩子さんは言った。 ***** 色白。綺麗。きめ細やか。巨乳。艶やか。とにかく「すごい」の一言。 志摩子さんの裸は、作り物みたいに美しくて。 赤面してうつむきっぱなしの志摩子さんと正反対に、乃梨子のオチンチンはギンギンに反り返っていた。 「勃起機能は正常みたいですね。それで目一杯の大きさですか?」 「……んっ、よく……分かりませんっ、もっと興奮したら、まだ大きくなるかも」 オチンチンはパンパンになってるけれど、何しろ生まれてから一度も勃起したことなんてないから、乃梨子には限界なんて分からない。 「だったら乃梨子さんがもっと興奮できるように、志摩子さんに好きなことを命令していいですよ」 志摩子さんに好きなことを命令できる。それはとても素敵なことに思えた。 「は、はいっ、ありがとうございますっ、じゃあ、志摩子さん……」 ブルドックの集会場に迷い込んだチワワみたいに不安そうに立ちつくている志摩子さんを見る。 「口を半開きにして、ダラダラってヨダレを垂らして」 「……乃梨子!?」 志摩子さんは、すごくびっくりしている。 「だって、志摩子さんの裸、きれいすぎるから。知的で美しい志摩子さんが、情けない姿を晒すところが見たくなっちゃった」 それを聞いてあきらめたように、志摩子さんは小さな口を開けた。大きな声で「え」と発音するときくらいの、横長の長方形をキープする。 でも、口の中がカラカラなのか、唾液はなかなか出てこない。よく見ると、舌をチロチロと動かして、犬歯のあたりを舐めているみたい。ああすると、唾液が分泌されるんだっけ。 少し待つと、志摩子さんはアゴを少し動かして、口の端からトロリと透明のスジを落とした。 「もっと、もっと出して、志摩子さん!」 くちゅくちゅと音を立てて溜めた唾液を、ダラダラと垂れ流す。何度も繰り返すうちに、志摩子さんの口元はベトベトにテカって、赤ちゃんみたいになった。 志摩子さんの居眠りは見たことがあるけれど、志摩子さんのヨダレは初めてだ。 「あれっ?」 乃梨子の方も、つぅー、という感触がした。 興奮しすぎて鼻血が出たらしい。 「志摩子さん、舐めて」 命令の権利はまだ有効みたいなので、志摩子さんに綺麗にしてもらうことにする。 志摩子さんは少し驚いた顔を見せたけど、何も言わずに近づいてきた。 「もっと顔を近づけて、……そう、舌を出して、鼻血の伝わったところを下から上に舐めあげて」 お互いの鼻息が感じられるくらいの距離から、かわいらしい舌が、ぬるぬると肌を伝う。 「志摩子さん、れろれろって言いいながらお願い」 「……ぅ、れろっ、れろれろぉっ、れろっ」 「穴の中も、舌先で掃除して」 「……ぇ、ぇえ、れろっ、るれぇ……ろぉっ……」 志摩子さんの小さな舌も、さすがに穴の中を何センチも進めないけれど。入り口でヌメヌメと蠢く濡れた感触が、乃梨子の興奮を加速させた。 「す、すごいっ、私の鼻の穴に、志摩子さんが入ってるぅっ!」 ***** 乃梨子の鼻血が全部志摩子さんの口の中に収まったころ、ようやく勃起の実験は終わった。 「次は、ちゃんと挿入できるか確かめないといけませんね」 ネギ君の言葉に、志摩子さんの顔色が変わった。 「そ、それは……、それだけは許して……ください」 瞳子や祐巳さまが酷い目に遭っているのだから、志摩子さんの性格ならば、むしろ自分だけ何もされなければ罪悪に感じるくらいのはずだ。 それなのにここで許し乞いをするのは、利己的な心ではなく、志摩子さんの信仰の問題だろう。 乃梨子は、ちょっと志摩子さんをいじめてみたくなった。 「志摩子さん、ネギ先生にお願いをするなら、それなりの態度をとった方がいいんじゃないかな」 ネギさまと呼ぶのも何だし、教師だと名乗った少年を「先生」と呼ぶことにした。 志摩子さんは床にひざをついて座ると、腰を曲げて四つん這いのような格好になった。そのまま、オデコを床にこすりつけて土下座する。 「お願いします、どうか、志摩子のオマンコにチンポを入れるのだけは許してください」 聡明な志摩子さんは、ネギ先生が好む言い回しでへりくだる。 いつもは可愛らしい声で穏やかに美しい言葉を紡ぐ口が、卑猥に媚びて許しを乞う。あの志摩子さんが「オマンコ」という言葉の意味を理解して使用しているという事実も、乃梨子を感動させた。 「志摩子さん、土下座はもっと腰を下げて、そのかわりにお尻を上げるんですよ」 「……も、申し訳ありませんっ」 謝罪の言葉はネギ先生に向けて言ったのだろうけれど、志摩子さんが自分の言葉に従うことが乃梨子を興奮させる。限界まで勃起したオチンチンがこれ以上大きくならないのがもどかしい。 乃梨子に言われた通り、志摩子さんはお尻を掲げた。スリムなイメージだけれど、手足が細いままでバストとヒップだけに脂肪が集中する夢の体質らしく、お尻がプリプリと揺れていた。 「お願いしますっ! どうか、志摩子の汚らしいオマンコに、チンポをハメるのは許してくださいッ!」 床を突き破るくらいの勢いで頭を押しつけているのが見て取れる。 限りなく低く媚び下った頭から、どうぞお仕置きしてくださいといわんばかりに恥ずかしく突き上げられたお尻までの美しいライン。最近では、土下寝が土下座の上位バージョンだという主張も聞くけれど、やっぱり土下座こそが最高の謝罪ポーズだと、乃梨子は改めて思った。 「志摩子さん、今のお願いを尻文字で書いてみたらどうかな?」 志摩子さんは土下座の形を崩さないようにして、額で床を磨きながら身体を回転させる。ネギ先生の方にお尻を向けると、ムチムチのお尻をくねらせて、「お」「ね」「が」「い」「し」「ま」「す」と書いていく。 本人は必死のお願いだけれど、大きな桃尻をいやらしく振って、むしろ誘っているようにしか見えない。 全部書き終わって、もう一度叫ぶ。 「志摩子のクサレマンコを許してくださいぃぃっ!」 志摩子さんの賢い頭脳が、媚びへつらって許しを乞うためにフル回転している。この状況では、徹頭徹尾へりくだるのが最善手。思春期の乙女の羞恥心をかなぐり捨てて、大粒の涙をこぼして頬をキラキラと輝かせながら「クサレマンコ」とまで言う志摩子さんの姿が、すごく可愛いくて、いとおしくて、乃梨子はもっと志摩子さんを犯したくなった。 もちろん、最終決定権は、黙って成り行きを見守っていたネギ先生にある。 「じゃあ、そろそろ挿入の実験を始めましょうか」 「……ああああっ」 世界が終わってしまうかのような絶望的な声を、志摩子さんが出した。 別に土下座して尻文字を書けば許すと言われたわけでもなく、乃梨子のアドバイスで志摩子さんが勝手に尻を振っただけなのだから、まあ当然なのだけれど。 乃梨子もそれを分かった上で、志摩子さんのみじめな姿が見たくて煽ったのだ。 「せっかく志摩子さんがおねだりポーズをしてくれてますし、乃梨子さん、好きにやっちゃってください」 「……ありがとうございます、ネギ先生」 土下座を崩した四つん這いの姿勢で、志摩子さんは硬直している。 その後ろから近づいて、乃梨子は志摩子さんのお尻を両手でつかんでみた。 「ひっ」 「志摩子さんって、お尻の穴も素敵……。シワシワにすぼまってて、なんだか花のつぼみみたい。志摩子さんのつぼみだから、この子もロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンなのかな。私と同じだね」 肛門にデコピンすると、志摩子さんの身体がビクンと震えた。可愛い。 「よろしくね、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン」 尻たぶの間に顔を入れて、唇と肛門を重ねた。 「乃梨子……やめてぇ……」 「ん……ぺちょっ」 そんなに後ろに興味があるわけでもないんだけれど、志摩子さんがイヤイヤするのが嬉しくて、もう少し遊んでみたくなった。 「ぺろっ、れろっ……志摩子さんのブゥトン、うんちの味がするよ?」 「だめぇぇぇぇっ、乃梨子っ、許してっ、お願いだからぁっ」 「れるっ、ぺちゃ、ん……、私、志摩子さんのオナラ吸いたい。志摩子さんがオナラしたら許してあげる」 「そんなぁ! やめて、出ないわっ、そんな急に言われても、……お、オナラなんてできないからっ」 「……じゃあ、肛門に指入れちゃおっかな。中指の第二関節まで差し込んだら自動的にオナラが出るって聞いたことがあるよ」 「待って、……待って乃梨子! あなた、ほ、本気じゃないわよね……?」 ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンの入り口に、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンの指の先っちょを押しつけてみる。 「あああっ! 待って、待ってぇっ! オナラするから、……オナラするから、指は入れないでっ」 「……じゃあ少し待つので、早めにお願いしますね」 やっぱりお尻に異物を入れられるのは怖いのかな。志摩子さんはお腹をへこませたりふくらませたり、菊口がヒクヒク動かしたり、一生懸命放屁しようとしているみたい。 女同士なのに、妙にドキドキしてきた。志摩子さんのオナラって、どんな匂いがするんだろう。 「まだですかー? ……志摩子さぁん?」 「……ぅっ、くぅっ……!」 ぷすぅ。 一拍置いて。 ぷぷぷぷぷ……。 マヌケな音が漏れて、白薔薇の香りが広がった。 乃梨子はスンスンと鼻を鳴らして、夢中でそのガスを吸い込んでいく。 「うわ、クサっ、志摩子さん、クサいよこれっ、志摩子さんのオナラ、お父さんのオナラみたいっ、クサい!」 「……うぅっ……ああああっ、うわあああぁっ」 見ると、志摩子さんが目から大粒の涙を惜しげもなくこぼしていた。ボロボロ、ボロボロ、まるで泣き虫神様のドロップみたいに。ちょっとイジワルしすぎたかもしれない。 「ご、ごめん、志摩子さん。大丈夫、お父さんのオナラとは全然違うから。お父さんのはクサくて気持ち悪いけど、志摩子さんのオナラ……志摩子さんのお尻のつぼみから出てきたから、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スールかな。クサさが愛らしくて、嗅いでると幸せな気分になれるから、……そう、アロマテラピーみたいだよっ。ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スールのアロマテラピー」 気持ちをうまく説明できたかは分からないけれど、しばらくなだめていたら、志摩子さんは泣きやんでくれた。 「じゃあ、そろそろ本番にしよっか」 「ぎゃうっ!」 志摩子さんの縦スジを指先でなぞると、あんまり色気のない悲鳴をあげられた。 乃梨子はもうチンポがウズウズして、早く挿れたくて仕方がないけれど、こっちの盛り上がりとは裏腹に、志摩子さんは準備ができていないみたい。前戯っていうのは、いまみたいな程度じゃ足りないのだろうか。 「やっぱり、もう少し濡らしてからにしよっか」 ***** 志摩子さんは、足の裏を噛まれるのに弱いことが分かった。 眼球の白目の部分をペロリと舐められるとき、すごく怯えちゃうことも分かった。 すみずみまで唾液をまぶした志摩子さんはテラテラと光って、くてくてになって転がっていた。 「ほら志摩子さん、もういいでしょう、四つん這いになって」 「……にょ、乃梨子ぉ、お願いだから……、やめて、やめて……」 嫌がっていても、ちゃんと言われた通りにお尻をこっちに向けるのが、志摩子さんの素敵なところだ。 チンポの先っちょをオマンコに当ててみると、何の抵抗もなく、1センチくらいスルリと入っちゃった。 「んああああああああああっ!!」 志摩子さんがすごい声で叫んだ。 「やだ、志摩子さんったら、まだ先っちょだけだけだよ。ギリギリセーフ」 とはいえ、しっかりねっぷり愛してあげた成果が出たらしく、志摩子さんのそれはヌルヌルのトロトロに柔らかくなっている。いま震度1の地震が起きただけでも、勝手にスルっと奥まで入っちゃいそう。 「ねえ、乃梨子っ、お、おねっ、お願い、お願いだから……、やめて、もう嫌なのっ」 神様は男と女をお造りになったのに、女の子同士で。 結婚を前提としないセックスで、肉体の喜びだけを味わう。 乃梨子は一年前までカトリックと無縁の生活だったから確証は持てないけれど、たぶん、志摩子さんにとって問題なのはその辺りだと思う。 志摩子さんは乃梨子のことが好きで、同性を愛してしまって、無理矢理されているのに気持ち良くなってしまって、それは貞潔とはほど遠いことで、だから嫌なんだ。 つまり。 「嫌よ嫌よは、好きってことなんだね」 「……えっ、なっ、の、乃梨子!?」 「志摩子さん、愛してる」 まばたきするくらいの一瞬で、チンポを奥まで突っ込んじゃった。 志摩子さんの中、ヌルヌルする。 もしも志摩子さんがイエズス様と結婚したら一生守り通したはずの処女を、もらっちゃった。 「あっ、あっ、ああっ、あああああっ!!」 本能の命じるまま、はしたなく腰を振りたくる乃梨子と、哭いて乱れる志摩子さん。 万物の霊長にあるまじき、動物みたいなセックス。 「ふぁああっ、くぅううんっ、だ、だめええぇぇっ」 Aボタンを押すとパンチ、Bボタンでキック、みたいな感じで、乃梨子のちょっとした腰の動きにも忠実にビクンビクン反応する志摩子さんが、オモチャみたいで面白い。 「イエズス様からっ、志摩子さん寝取ったよ! イエズス様ってば寝取られだっ! いえいっ」 背後から志摩子さんに打ちつけながら、思わずガッツポーズが出ちゃった。 ***** ネギ君の魔法で、薔薇の館の中に、たくさんのマリア像が転送されてきた。 事務所前のホールにいらっしゃる冠をいただいたマリア様は、四つん這いになった志摩子さんの下に潜り込んで、大きなおっぱいがぷるんぷるん揺れるのを見上げている。 お聖堂のフルカラーのマリア像は、乃梨子と志摩子さんの結合部を横から見守る。 部屋に入れるために魔法で縮めたり、上半身だけだったり、かなりカオスな状態だけれど、とにかくリリアンの敷地内にあるすべてのマリア像が、乃梨子と志摩子さんをグルリと取り囲んでいた。 そして、銀杏並木の分かれ道にいらっしゃる真っ白なマリア様は、ちょうど志摩子さんと目線が合う位置に配置された。 志摩子さんは、いやらしく紅潮した肌をじっとりと汗ばませて、わんわんスタイルでオマンコにチンポをくわえ込んでいる。ふわふわの巻き毛をチンポの動きと同じリズムでポヨポヨと弾ませて、快感に耐えようとしながらも、へこへことお尻を振って、みっともなくヨダレを漏らしている。 「ああんっ、志摩子さんが私のチンポで、ふにゃふにゃのとろんとろんに緩んじゃってるぅっ……」 汚れを知らずに神の子の母となったマリア様の視線を受けながら、命の誕生に向かわないセックスの快楽に身もだえして痴態を晒す。 自分のあさましさに、恥ずかしさに、罪深さに、志摩子さんは気が狂わんばかりになっているはずだ。 「だめ、だめ、だめっ、マリア様が……、マリア様がみてるっ」 乃梨子はヘソに力を入れて、オマンコの中のチンポで、素早く何度も「∞」を書いた。 侵入者の戯れに志摩子さんは、ぶるぶるッ、ぶるぶるッ、と痙攣で応える。 「ああああっ、嫌あああっ、マリア様がみてる、マリア様がみてる、マリア様がみてる、マリア様がみてる、マリア様がみてるっ、……マリア様がガン見してるぅぅっ!」 そういえば、聞かれたことには全部正直に答える魔法がかかっていたんだっけ。 「志摩子さん、マリア様にみられてセックスするの、気持ちいい?」 「ふぁんっ、あっ、はいっ、気持ちいいですっ! マリア様がみてるの……気持ちいいのぉっ、マリア様……みてるの、マリみて気持ちいいのっ! マリみて気持ちいいっ! マリみて気持ちひぃぃぃっっ!!」 ふと気が付くと、ネギ先生が気をきかせてくれたのか、乃梨子の顔前には、ミニチュアみたいに小さくなった花寺の誕生仏が浮かんでいた。 「ああんっ、お釈迦様もみてるっ」 ***** いくらなんでも、志摩子さん、初めてにしては感じすぎじゃないか、と思った。 志摩子さんが志摩子さんである以上、オナニーだって一度もしたことがないのは間違いないし。 まさか、乃梨子の入学以前に、あの聖さまに開発されていたなんてことは。 ありえないはずだが、そもそもあんな人が志摩子さんのお姉さまだということ自体が信じられない。 乃梨子が悶々と腰を振っていると、ネギ先生の声が聞こえた。 (すみません、志摩子さんには、背徳感が大きいほど快感が強まる魔法をかけちゃってました) そうなのか、チンポ1本で志摩子さんをヒイヒイ言わせたかったのだけれど。 (……別に直接感度を上げているわけではなくて、ほとんど同じ感情を、魔法でほんのちょいとズラしているような感じですから、まあ、いまの志摩子さんの痴態は、ほとんど乃梨子さんの力だと言ってもいいと思いますよ) よく分からないけれど、そんなものかな。 ふと、乃梨子が腰の動きを止めてみると、志摩子さんの腰は動き続けていた。 膣壁に亀頭を押し当てながらねじるように滑らせて、性感を得ては「あふうぅんっ!」などと喘ぐ。 入り口で浅い感触を味わったり、お尻を目一杯押しつけてズッポリくわえ込んで締め付けたり。 「志摩子さん、いやらしい」 「ちっ、違うのっ、腰が、腰が勝手に動いちゃうのぉっ」 ネギ先生の方を見ると、苦笑していた。 「そんな魔法はかけていませんよ。スケベな志摩子さんが一人で張り切って腰を使って、勝手にヨガってアヘってるだけですから」 そう言って何か呪文を唱えると、ピタリ、と志摩子さんの腰が止まった。 「やぁっ、な、なんでっ?」 粘膜を摩擦する快感が得られなくなって、志摩子さんは我知らず叫んでいた。 「勝手に動いてお困りのようでしたから、腰が動かなくなる魔法をかけてあげました。でも安心してください、もしも腰を動かしたくなったら、自分の意思で『オチンポ気持ちいいです』って言えば、1回腰を動かすことができますから。叫んだ回数だけ動かせますけれど、2回目の『オチンポ気持ちいいです』は、1回目よりも大きな声で言わないと効果が出ません。志摩子さんが貞潔な女性なら関係ないと思いますけど、もしも何度も何度も腰を動かしたかったら、どんどん大声で叫ばないといけなくなりますね」 「……そ、そんな……」 志摩子さんは床に這いつくばってお尻だけを高く突き出し、乃梨子のチンポの先端だけを、オマンコの入り口で軽くつまんでいるくらいの姿勢。 「志摩子さん、勝手に動く腰が止まって、よかったね」 奥まで突き込んで欲しくてウズウズしているのが分かる。 芯の強い志摩子さんのことだから、もっと耐えちゃうと思ったけれど。 「……」 ポソッとつぶやいた声は乃梨子には聞こえないほど小さかったが、次の瞬間、志摩子さんがチンコの先端から根本を一往復だけした。 たぶん、一回だけでコスって我慢する、とか思っていたのだろうけれど、今度は5秒も持たなかった。 「オチンポ気持ちいいです……」 今度はギリギリ聞こえるくらいのボリュームで、一往復。 「……オチンポ気持ちいいです、オチンポ気持ちいいですっ」 一振りだけのもどかしさに耐えられなくなった志摩子さんは、とうとう喋りながら卑猥な尻振りを始めた。 「オチンポ気持ちいいですっ、オチンポ気持ちいいですっ! オチンポ気持ちいいですぅっ!」 ラジオの音量つまみを回していくみたいに、どんどん声が大きくなっていく。 「オチンポっ! 気持ちいいですっっ!! オチンポぉ気持ちいいですぅぅっ! ゥオオチンポォ!! 気持ちっ! イイですゥッ!!」 クールな志摩子さんが、豚みたいに尻を揺すって、最低な卑語を絶叫している。 結局、志摩子さんのボリュームつまみがMAXに到達するまで、あっという間だった。 「ォチンポキモティアアァァッッ!! ぉチンポキモちゅアアぁぁっっ! うぉちんぱあああっぴぃ!」 滑稽なくらい必死に叫ぶ志摩子さんだけれど、これ以上大きな声は出ないみたいで、腰が動かない。 「……あ、ああ……」 ついに志摩子さんは泣き出してしまった。 「ぅ、動きたいの……。……ご、ごめんなさい、……み、認めますっ、オチンポ気持ちいいって認めますから、どうか、ああっ、どうか志摩子に腰をカクカクさせてくださひぃっ」 さらに妹に対しても、情けを乞うて哀願する。 「ああっ、乃梨子ぉ、私、気持ちよくなりたいのに動けないの……、だからお願い、乃梨子が動いてぇっ……! 志摩子のオマンコ、メチャクチャにしてよぉぉっ、私、乃梨子のオチンポが欲しいのぉっ!」 ***** 「最後に、射精の実験ですね」 ネギ先生の言葉に、乃梨子は歓喜して、志摩子さんは声も出さずに悲鳴をあげた。 「……これ、で、出るんですかっ」 いまも志摩子さんの中のチンポ。ずいぶん長いこと犯しているのに何もなかったから、そういうのはないものだとばかり思っていた。 本能まかせで使いこなせているような気がしていたけれど、乃梨子の使い方がおかしいのか。 「乃梨子さんの方の感度は、極限まで抑えていたんですよ。それにしてはすごく感じている様子でしたから、たぶんリミッターを外した瞬間、猛烈な射精感に襲われますけど、いきなり出さないでくださいね」 「射精感?」 ネギ先生が何か唱えると、射精感とは何か、すぐに理解できた。 「ふあああああああああああああああっ!! にゃ、にゃにこれぇぇっ……! これぇ、しゅ、しゅごいぃっ」 「の、乃梨子!? え、あっ、また……大きくなった!?」 おあずけプレイのときはほとんど壊れかけだった志摩子さんも、射精という言葉に、ちょっとだけ我に返った様子だった。 「ああんっ、乃梨子っ、ふぁっ……、待ってっ、ちょっと待ってぇっ!」 「もうダメっ、志摩子さんっっ、出したいこれっ……! 志摩子さんの中に出しちゃうよぉぉっ!」 四つん這いでジタバタもがいて逃げようとする志摩子さんの腰を、両手でつかんで押さえつける。 ネギ先生が冷静に、この後に起こることを説明した。 「ちょうど志摩子さんが排卵日で良かったです。魔法で着床させますから、出せば100%妊娠ですよ」 「………………嫌あああぁぁっ!!」 すごい。 「先生、それって、私と志摩子さんの……子供っ?」 「……瞳子さんのときは本人のオマンコを増やしたのですけど、乃梨子さんの場合は別人の男性器を移植したような形なので、残念ながら、出るのは乃梨子さんの精子ではありませんが、でも、2人の愛の営みの結果として授かるのですから、それは2人の子供だと思いますよ」 そうだ。乃梨子と志摩子さんは愛し合っているのだから。 神様は人工授精がお嫌いみたいだし。 乃梨子の遺伝子を持つかどうかは、関係ない。2人の愛の交わりの結果、新しい命を賜り、子供を産み育てて、実り豊かな生活を送る。 「あはああんっ、私、志摩子さんの夫になるからっ……! 結婚しようっ!」 「の、乃梨子ぉおおッ……!?」 聖さまには不感症なんて言われたけれど、あんな人に触られても感じない。 志摩子さんとだったら、わけ分かんないくらいすごくって、もうなんか宇宙にいるみたい。 「……ちなみに、乃梨子さんに付いているのは、魔法でコピーした宮崎勤のチンポですから、いちおう遺伝子的には、志摩子さんと宮崎勤の子供が生まれることになります」 そうなんだ。いちおう、教えてもらえて良かったかな。半分が志摩子さんなら大丈夫だと思うけれど、性教育とかは特にしっかり気をつけないとってことだもんね。 「そっ……そんなの嫌ああああああッ!! 嫌っ、嫌っ、嫌ぁぁぁっ!!」 いつもはスローテンポでバウンドするふわふわの巻き毛が、ロックミュージシャンみたいにはっちゃける。 すごく混乱してるみたいだし、一気にオトせないかな。 「あふぅっ、ね、ねえ志摩子さん……、私、もうイっちゃうけど、外に出すか、中に出すか、志摩子さんに選ばせてあげるよっ……、ああんっ。志摩子さんが、『中出ししてください』っておねだりしたら中に出すけど、んんっ、何も言わなかったら、外に出すよっ。……志摩子さんが決めてっ」 「え……、乃梨子ぉ、それなら……外にぃ……」 「オナンは、精液を地面に漏らして罰されんだっけ?」 一瞬だけ、志摩子さんの動きが止まった。 「えっ、あれ……ああんっ。……えっと、あふぅっ、私……ちょっ、待っ、あああああっ!! ……えっと、分かんないっ、あれ……、だって、だって……! ああああああああああっ」 「あの……。私、考えたんだけど、もしもこのまま外に出して終わったら、ただ単にレズビアンの肉欲を貪っただけになっちゃうよ。でも、もしもこのチンポから精子が出て、志摩子さんが妊娠するとしたら。私たちは愛し合っているし、私は志摩子さんを妻にして、一生愛と忠実を尽くすって誓える。……まあ婚前交渉にはなっちゃうけれど、命の誕生に向けられた夫婦の営みだと、少なくとも快楽のためだけにセックスしたのとは全然違うって言える。それにいまは、出したら確実に妊娠するって決まっている状況だから、志摩子さんが外出しを選びさえしなければ、確実に生まれていくる命があるってことでしょう? それが生まれてこなくさせるなんて、それは避妊でもあり、中絶でもあるんじゃないかな。『わたしはあなたを母の胎内に造る前からあなたを知っていた』って言うことは、私が中出ししたら生まれる予定の子供の命は、すでに尊重して保護しなければならないってことじゃないかな。……うまく言えないけれど」 イエズス様に勝ちたい。 志摩子さんの一番の席を、イエズス様に独占させたくない。 「うあっ!? あ、ああっ、そ、そんな……、ふぁぁっ! そ、それは……そうかもっ、……そうかもしれないけど……、でも、でもぉっ」 「早く決めてっ……、志摩子さんっ。……私、もう限界……もう出ちゃうからぁっ、……このままだと、チンポ抜いて、精液、地に流しちゃうよっ!」 限界なのは本当。抜く気なんかないけれど。 射精感の鉄砲水に押し流されそうになる意識の中で、乃梨子は志摩子さんの返事を聞いた。 「……わ、分かったっ、分かりましたっ! の、乃梨子……、中に出してぇっ! お願いしますっ、中出ししてくださひぃっ! 精液、志摩子のオマンコの中に流してくださひぃぃっ! 中出しして……、結婚してぇっ……! 家庭を作って、子供を育てて……、私、私、一生乃梨子を愛しますからぁっ、……乃梨子も、私を生涯愛してくださいっ、乃梨子……乃梨子ぉっ、旦那様ぁっ!」 祝福の鐘が鳴り響くように、乃梨子は射精した。 |
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余章 さよならネギ先生 すっかり回復した瞳子さんが、甘えるように可南子さんの乳首を吸う。 どうにか正気を取り戻した祥子さんは、祐巳さんの全身を優しく愛撫している。 そして、乃梨子さんと志摩子さんは、唇と唇、乳首と乳首、性器と性器を全部密着させている。 プリンとゼリーを混ぜ合わせるみたいに舌と舌を濃密に絡ませて、お互いの肌を肌でプレスし合う密接さは、セックスというより、雌雄同体の生き物が一匹でのたうち回りながらオナニーをしているようだ。 自分の作り上げたこの状況に、ネギは満足していた。 そのとき、突然、薔薇の館の屋根が消し飛んだ。 筒抜けになった天井から見上げると、白い服の少女が空に浮かんでいた。 「時空管理局です。ネギ・スプリングフィールドさん、民間人への魔法攻撃その他もろもろの現行犯で逮捕します。抵抗しなければ、あなたには弁護の機会がありますなの」 綺麗に抜けた天井から、ネギと同年齢くらいのツインテールの少女が降り立つ。 初めて会う相手だけど、いくつかの特徴から、彼女が何者かは見当が付いた。 「……噂には聞いてましたよ。管理局に悪魔がいると」 「何の話?」 きょとんとする少女に、少年が言う。 「有名人ですよ。“不屈のエース・オブ・エース”、“管理局の白い悪魔”、“魔法戦鬼”、“宇宙鬼悪魔デビルサタン”、“本気狩《マジカル》”。えっと、あとは……、ドラゴンもマタを開いて『殺さないで犯して』と命乞う、“ドラまた”こと、高町なのはさん」 「ま、そのドラゴンは八つ裂きにしたんだけどなの」 たははと笑う少女は、別にドラゴンを犯したりしてないよ? とアピールしているらしい。 「ところで、ネギくん? フェイトくんから聞いたんだけど、コーヒーが泥水だとか何とか」 「ふうん、あいつと知り合いですか? 言いましたよ、無粋な泥水って。元はヤン・ウェンリーですけど」 「……喫茶翠屋の自家焙煎コーヒーを侮辱する者は、悪魔らしいやり方で話をきいてもらうなのッ」 以前、大規模戦闘における魔法使いの役目は究極的にはただの砲台だと師匠に教わったが、目の前にいるのは、その砲台であることを極限まで突き詰めた最悪の存在らしい。 さらにミッド式の魔法は、ネギの知る魔法よりも防御の技術が幅広く、彼女は砲台でありながら、単身でも凶悪な戦闘力を誇るそうだが……。 それでも一対一の一発勝負なら、十分に勝機はあると踏んだ。 ***** 口から手を突っ込まれて奥歯をガタガタ揺らされる気持ちよさに志摩子さんが二度絶頂を迎えているあいだに、戦闘は終わった。 「……爵位級の上位悪魔とも戦ったことがありますけど、あなたは本物よりも悪魔らしかったですよ」 白い悪魔は薔薇の館の床に倒れて、ネギは立っていた。 なのはさんのバリアジャケットはボロボロに破れて、スカートの下に見えるのは、ネギの教え子で言えば史伽さんのものと似た感じの、ごく普通の構造だった。 「……僕は全方位にモテちゃうので、もう普通にセックスなんかしても、味のなくなったガムを噛むくらいにしか感じられないのですけど、せっかくだから、有名人の味見をさせてもらいますね」 魔法で抵抗される可能性に気をつけながら近づくが、なのはさんは身体を動かせないようだ。 正常位で、前戯もなしに押し当てる。年齢は大して違わないので、傍から見れば、おマセな小学生のカップルが意味も分からずに体をこすりつけ合ってるみたいかもしれない。 「っ……! “管理局の白い悪魔”は膣圧だけで鉄パイプを両断するなんて都市伝説がありましたけど、あながち嘘じゃないんですね」 異常な締め付け。ネギじゃなければ、陰茎がベキベキの鈴鹿サーキット状態になってるところだ。 「セックスが気持ちいいなんて、久しぶりですよ……っ」 魔法戦闘だけの女性かと思ってたけど、さすが悪魔、膣まで鍛えているらしい。 「……な、……の、ぉっ……」 なのはさんが小さく息を漏らす。よほど男慣れしてるのか、自然と腰を使い始めたようだ。 ネギが突き込むときは、まるでドアノブを握って引っ張るみたいに、なのはさんの膣肉が海綿体を握りしめて、洞の奥へ引きずり込む。 ネギが抜こうとしたときも、まるでドアノブを握って引っ張るみたいに、なのはさんの膣肉が海綿体を握りしめて、洞の奥へ引きずり込む。 「あ、あれ……?」 掃除機のような強引な吸引ではない。朝の快便時に、括約筋が小気味よくウンコを押し出すような健康的なリズムで、膣肉のうねりに捕らわれた肉棒が引き込まれていく。 「ば、バカな……ありえない」 あわてて引き抜こうとするネギだが、まるで卍固めでもかけるように、濡れた内壁が侵入物に絡みついて締めあげ、さらに深部へと連れて行かれる。 しかも、すでに肉竿はスッポリおさまっているのに、亀頭はまだ壁に突き当たっていない。 「が、あっ!」 それでも膣肉のベルトコンベアの稼働は止まらず、さらに深く男を迎え入れようと、ペニス周りの肉まで取り込み始めた。 「魔法……じゃ、ない……? ……ぐあ!」 玉袋まで膣内に運ばれたというのに、さらに圧迫が増した。 すでに太ももの肉の一部が割れ目の奥に消えており、凄まじい引力に、骨盤がミシミシ悲鳴をあげた。 「ぐ、ぎゃ、……げぇ!」 山盛りのガンプラを金属バットで粉砕するような音が響いて、ネギの骨盤が砕けた。 次の瞬間、ギリギリ駆け込んだトイレで我慢してた下痢便を一気に解放するみたいな勢いで、ネギの下半身の大部分がまとめて女性器に吸い込まれた。 入れた体積の分だけ、なのはさんのおなかがポコリと膨む。 「……御神流妖術、影魔王」 なのはさんが上体を起こして、クスリと笑った。 ***** なのはのお腹は大きく膨らんで、下の口から、ネギくんの胸まで呑み込んでいた。 「ねえ、わかる? バキボキに折れたネギくんの骨が、なのはの子宮……っ、内側から、滅茶苦茶に刺激してきて……、複雑骨折人間ファック、気持ちいいなのっ!」 膣内で骨と骨がこすれる、小気味よい感触。 腰をくねらせて、もっと深くまでネギくんをお迎えしちゃう。 ミシペキ。 「えへへ……ネギくんは子供だね。こんなにお腹の中に入っちゃって、まるで胎児さんみたいなの」 「あが……、がッ……」 自然な妊婦の美しい曲線ではなく、心電図を円にしたような形に膨らんだお腹。 スリットから露出しているのは、ネギくんの肩から上だけだ。 「あは、ネギくんってば、かわいいっ。……いいんだよ、お姉さんの中で逝っちゃって」 「……ごめ……なさい……僕が、味覚障害でしたぁ。……コーヒー……最高ですぅ」 ネギくんが、声を絞り出して命乞いをしてるみたい。 「ええと、ネギくんはそういう趣味の人なのかな。……わたしは別にSじゃないし、そういうのはいらないよ? だって、おはなしは肉体でするものなの」 なのはは多くを語らず、腰のくねりと膣の収縮でメッセージを発した。あえて日本語に訳すならば、「ネギくんのグチャグチャに折れた骨と、トロトロに爆ぜたお肉が、ちゃあんと膣壁から気持ちを伝えてくれてるよ。痛くて、苦しくて、気持ちよくて、もっともっと入りたいんだよね、女の子の中に。男の子がオマンコに入りたがるのって、胎内に還りたいってことだよね。女の子がオチンチンを受け入れるのは、いとおしい人を赤ちゃんみたいに身体で包み込んであげたいからだと思うんだ。だからこれが本当のセックス。ネギくん、わたしの中、どーかな?」と、なのはは聞いた。 ポキッ、ポキッ、という音が、ネギの返事だった。 「えへへ、やだな、ネギくんたら。お姉さん照れちゃうよ、なの」 ネギくんの主義に合わせて、今度は言葉で返してみた。 「そーいえば、ネギくん、そろそろ出ちゃいそうじゃないの?」 「……ぅげ……ぇ……」 うめき声と同時に、ネギくんの顔中のいろんな穴から、赤や白や黄色の流動物が吐き出されて、サーモンピンクに混ざり合いながら床に落ちた。 「あは、ネギくん、ちゃんと外に出してくれたんだ。えらいね」 なのはの股間からネギくんの頭部だけが生えて、タヌキのキンタマのようにブラブラと揺れている。 あと少しで、全部入るのだけど、それ以上は進まない。一度出しちゃったあと、ネギくんの頭部は抜け殻みたいにやせ細ってしまって引っかかりがなくなり、うまく動かせなくなった。 「もぉ、男の子は自分だけ出したら、とたんに女の子のことなんてどうでもよくなっちゃんだから。そーゆうの、ダメなの! ほら、動いてよぉ……」 なのははネギくんの全部を迎えようとして、みだらめったらに腰を振りたくる。 でも、わずかにポキポキと音が鳴るだけで、もうネギくんの首は入ってこない。 「……残念なの」 なのははあきらめて、尻で割り箸を折るときの要領で下半身に力を込める。 「スターライトネックブリーカー!」 べしぃ! と頸骨が折れて、ネギくんは絶命した。 両手でネギくんの首を押し込んでから、しばらく余韻に浸って、なのははバキバキに張った自分のお腹を優しく撫でた。 「新しいお友だちができて良かったね、ユーノくん」 フェレットがポキッと返事をした。 ─了─ |
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ちゆ20歳の提供でお送りしました☆ |
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| いつものちゆ12歳 |