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【社会】

「脳内の医者」働き解明 免疫細胞の連続撮影に成功

2009年4月1日 16時09分

マウスの脳内で傷害を受けたシナプス(緑)に突起(赤)を接触させるミクログリア(黄)=自然科学研究機構生理学研究所提供

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 傷害を受けた脳を修復する“脳の中のお医者さん”に例えられる免疫細胞「ミクログリア」の働きを、愛知県岡崎市の自然科学研究機構生理学研究所の鍋倉淳一教授らのグループが、特殊な顕微鏡を使って世界で初めて解明した。ミクログリアが神経のつなぎ目であるシナプスのダメージを修復していく様子を撮影することに成功した。

 米国神経科学学会誌の1日付電子版に掲載された。

 鍋倉教授らは、脳の内部を透視できる最先端のレーザー顕微鏡で、正常なマウスと、脳梗塞(こうそく)で傷害を受けたマウスの2種類の脳を観察した。

 細胞体が0・02ミリ程度の大きさのミクログリアが、シナプスの健康状態によって形状を変える様子の連続撮影に成功。傷害を受けたシナプスには、ミクログリアが細胞体から突起を伸ばして包み込むように接触。その後、修復困難な重傷のシナプスは消滅した。

 鍋倉教授は「ミクログリアがシナプスを触診し、不必要な神経回路を取り除き、再編成する重要な過程とみられる。ミクログリアを活性化させるような薬物を開発すれば脳卒中で傷ついた人の脳の機能回復も早められるのでは」としている。

(中日新聞)

 

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