バス席増設、無検査運行 郡山の会社を書類送検福島県警本宮署は24日までに、道路運送車両法違反(無検査車両の運行)の疑いで、郡山中央交通(郡山市)を書類送検した。捜査関係者によると、同社は昨年8月、自社整備工場で大型観光バスのトイレなどを外して座席を10席増やし、53席に改造したのに、東北運輸局福島陸運支局で「構造等変更検査」を受けないまま運行した疑いがあるという。このバスが今年2月、本宮市荒井の国道4号で信号待ちの大型トラックに追突して乗客9人に軽傷を負わす事故を起こし、発覚した。 車検証記載の乗車定員を変更した場合、15日以内に座席の取り付け状況などの検査を受けなければならない。同社の桑原秀治社長は「繁忙期と重なったため、売り上げを優先させようと次の車検時に検査を受けることにしてしまった」と話している。 本宮署は、事故を起こした運転手(47)も自動車運転過失傷害の疑いで書類送検した。
2009年03月25日水曜日
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