魔法使いたちの伝承に、ひとつの秘宝が語られている。
中世に生き、10万人を虐殺した末に火炙りに処せられた
伝説の大魔女ジギタリス・フランマラキアが遺したというものだ。
それを手にしたものの元には龍が来臨し、この世にある
あらゆる願いを叶えてくれるという……。
その秘宝を、魔女のライブラリという。
ひょんなことから、現代に細々と伝わる魔法を習うことになった
森下こよみは、友人の坂崎嘉穂とともに、魔女のライブラリを巡る
戦いに巻きこまれる。
一ノ瀬弓子クリスティーナは、姉原美鎖の手先となり、
魔法を悪の道具として使っていた。
が、こよみとの死闘の末、敗北し、自分の実力の限界に気づくと同時に、
魔女のライブラリの存在を知ることとなったのだった。
魔女のライブラリを手にすべく、弓子は独自に行動を開始する。
姉原美鎖は、なにがあってもそいつにだけは手を出しては
ならないと言われている悪虐非道の魔女だ。
弓子の離反を知った美鎖も、魔女のライブラリを手に入れるべく
動きはじめた。
手練れの配下を指揮し、美鎖は弓子を急襲させる。
だが、こよみたちとの戦いで大きく成長していた弓子は、
かつてなら敗れていた敵を易々と返り討ちにすることに成功する。
こよみと嘉穂も、また、弓子の後を追って、魔女のライブラリの
探索をはじめた。
悪の魔法使いにライブラリを渡してはならない。
魔法使いの秘宝は、戦いに巻きこまれ傷ついた人々を救うために
使わなければならないのだ。
ところが、なんの準備もできてないこよみと嘉穂の前に、
大魔女姉原美鎖が現れたのだった。
あまりの戦闘力差に凍りつくこよみと嘉穂。
現代魔法は、ネットワークに繋がった無数のPCのCPUパワーを借り、
ひとりの人間では到達できない魔法を為し遂げる術だ。
現代科学と魔法を組み合わせた姉原美鎖に敵はない。
ゴーストスクリプトと化した美鎖が、100本の剣を同時に操り、
秋葉原の空を飛翔する。
成長して強くなったはずの弓子も、手も足も出なかった。
修行したこよみも、フルパワーとなった美鎖には遠く及ばない。
美鎖に捕まり、なぶり殺しにされる弓子をこよみたちは
見ていることしかできない。
やはり、あいつにだけは手を出すべきではなかったのだ。
絶望的な状況の中、こよみは、たったひとつじゃない冴えたやりかたに気づき、すべてをアレにすべく両手を天空に差し上げるのだった……。
ドラゴンボール大好きです。すみません