2009年04月01日(水)
市立病院、看護師増員し配置充実 甲府 患者7人に1人めざす
甲府市は、市立甲府病院の経営効率化に向け、改革プラン(2009−12年度)の基本方針をまとめた。看護師を拡充し、患者に対する看護師の割合を診療報酬が多い「7対1」に変更。分娩ぶんべん介助料の値上げなど医業収入を増やすことで、12年度の単年度黒字を目指す。
基本方針によると、12年度までに看護師を毎年20人程度採用。配置基準を現行の「10対1」から「7対1」に移行し、2億5000万円程度の増収を見込む。また、分娩介助料や初診加算料などを値上げする。一方、現在嘱託職員や臨時職員が行っている診療報酬請求などの医療事務を民間委託。後発医薬品(ジェネリック医薬品)も活用し、経費削減に努める。
病床利用率は08年度見込みで70.5%にとどまっているが、12年度には80%まで向上。08年度決算で8億8000万円の赤字が見込まれている経常収支については赤字幅を圧縮し、12年度に4600万円の黒字とする。
昨年6月から専門的診療を休止している消化器内科の医師確保も明記。09、10年度で5人を採用し、早期の診療再開を目指す。
一方、経営形態の見直しについては、地方公営企業法の全部適用(現在は一部適用)や地方独立行政法人化などを含め、学識経験者らでつくる同病院経営協議会が検討中。市は同協議会の提言を踏まえ、改革プランを正式にまとめる。
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