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右派軸のネタニヤフ新内閣発足 イスラエル

2009年4月1日7時18分

写真:31日、イスラエル国会でオルメルト前首相の話に耳を傾けるネタニヤフ新首相=AP31日、イスラエル国会でオルメルト前首相の話に耳を傾けるネタニヤフ新首相=AP

 【エルサレム=井上道夫】イスラエル国会は3月31日深夜、右派政党リクードのネタニヤフ党首が提出した組閣名簿を賛成多数で承認し、ネタニヤフ氏を新首相とする連立内閣が発足した。パレスチナ政策で強硬姿勢をとる右派を軸としているため、中東和平でいっそうの停滞が懸念されている。

 ネタニヤフ氏は承認に先立つ国会演説で、パレスチナとの和平について言及。「イスラエルの脅威とならない権限すべてを与える合意が可能だ」と述べたが、パレスチナ国家樹立には具体的に言及しなかった。

 新政権はリクード(議席数27)のほか、右派の「イスラエル我が家」(同15)、シャス(同11)、「ユダヤの家」(同3)に左派労働党(同13)を加えた5党(計69議席)の連立。右派中心の連立に反発し、国会での承認では投票しない労働党議員も数人いた。ネタニヤフ氏は政権基盤を安定させるため、右派政党のユダヤ教連合(同5)との連立交渉を進めている。

 外相には、イスラエル国内のアラブ系住民の排斥を主張する「我が家」のリーベルマン党首、国防相には前政権から引き続き労働党のバラク党首が就任した。

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