県立病院好生館(佐賀市)は、2008年度収支が12億4000万円の赤字になるとの見通しを明らかにした。産婦人科などの医師不足により、受け入れた患者数が前年度よりも約1割減ったことや、未払いが発覚した残業代を一括返済したことが響いた。赤字額は前年度の約6倍に膨らみ、過去最高となった。
好生館によると、08年度の収入は96億6000万円で前年度よりも6.5%減少。一方で支出は109億円と前年度より3.9%増える。
08年度の患者数は23万4000人と前年度より3万人減。産婦人科医が3人から1人に減ったことで外科手術が必要な高リスク出産に受け入れを限定したことや、眼科のベテラン医師が退職したことが影響した。
昨年5月には、職員らに長期にわたって時間外手当の一部を支払っていなかったことが発覚。未払い額が確認できた05年5月から07年10月までの職員、研修医740人分の時間外手当4億4000万円を支払った。
緊急的に計上した時間外手当の支払額を差し引いたとしても、赤字額はこれまで最悪だった3億4000万円(1998年度)の2倍近い8億円に上っており、好生館事務局は「抜本的な収支改善に取り組みたい」としている。
=2009/04/01付 西日本新聞朝刊=