中国女子カーリングチームが29日、韓国カンヌン市で開催された世界選手権決勝で、冬季五輪金メダルのスウェーデンチームを8対6のスコアで破り、同競技で初の金メダルを獲得、来年のバンクーバー冬季五輪に向け、カーリングが中国にとってひとつの強力な金メダル有力競技となった。
カナダ人コーチのダニエル氏の指導の下、中国チームは昨年の世界選手権で「ダークホース」として活躍、決勝に進出し銀メダルを獲得した。今回の世界選手権では、中国チームは初戦で前回優勝のカナダチームに5対11で敗れた以外、その他の10ゲームすべてに勝利、敗者復活戦1位で準決勝に駒を進めた。準決勝で中国チームは北欧の強豪デンマークチームを破り、決勝に進出した。
中国女子カーリングは誕生してわずか9年、これだけの短期間で中国チームが世界チャンピオンとなったことは一種の奇跡であり、この奇跡の誕生はダニエル氏と密接な関わりがある。ダニエル氏は2007年末に中国女子カーリングチームの指導を開始、世界最先端のカーリング理論を中国女子代表チームに指導し、カーリングの「要所」の掌握をサポートした。
ダニエル氏は、中国チームの目標は今回の世界選手権金メダルのみならず、2010年バンクーバー冬季五輪での金メダルだと語る。「先のハルビン冬季ユニバーシアード、そして今回の世界選手権と、私たちの任務は選手達を鍛え抜くことであり、中国に冬季五輪で集団競技史上初の金メダルをもたらすことが私たちの目標です」ダニエル氏は先を見据える。(編集HT)