2009年3月31日 18時51分更新
おととし3月、久留米市のマンションで男性が刃物で刺され、現金およそ50万円が奪われた事件で、警察は、道仁会系の暴力団員ら3人を逮捕するともに、久留米市にある道仁会の実質的な本部事務所とされる建物を捜索しました。
この事件はおととし3月、久留米市白山町のマンションで、飲食店経営の男性が刃物で刺されて大けがをし、店の売上金およそ50万円が入ったバッグが奪われたものです。
警察は、道仁会系の暴力団員、船原一寿容疑者(29)ら3人を強盗傷害などの疑いで逮捕し、31日、久留米市にある道仁会の実質的な本部事務所とされる建物を捜索しました。
警察によりますと、船原容疑者は「そんなことは覚えていない」と供述し、ほかの2人の男は「船原容疑者から男性が資産家と聞き、犯行に及んだ」と容疑を認めているということです。
道仁会をめぐっては、周辺の住民およそ600人が、本部事務所など隣接するあわせて3つの建物について使用禁止の仮処分を求める申し立てを起こし、裁判所は3月27日、暴力団の幹部が所有する4階建ての建物を「本部事務所として使われている」と認め、使用禁止を命じる決定を出しました。この建物については、裁判所の決定に基づき近く、執行官が暴力団側に立ち退きを求め、建物の管理を始める見通しとなっています。