物語を綴るのは、ビジュアルゲームとして爆発的な人気を博し TVアニメ化もされた
『月姫』『Fate/stay night』の生みの親、TYPE-MOONのストーリーテラー・奈須きのこ。
両作品と世界観を共にするこの小説は、1998年秋、パートナーであり原画も手がける武内崇とのHP「竹箒」上にて
web小説『空の境界式』として掲載。2001年冬に同人小説『空の境界』として刊行され、2002年秋にはドラマCD化。
2004年初夏には講談社ノベルスとして出版、各書籍ランキング上位を記録。新伝綺ムーブメントを招き異例の伝説を打ち立てる。
そして、2007年。
七章からなる物語は、作品世界そのままに前代未聞の〈七部連作映画〉へと進化を遂げる。
あえて一本の映画ではなく、七章完全映像化という偉業に挑むのは、クオリティの高さと独自のテイストで知られるufotable。
これまでTVアニメ『まなびストレート!』『コヨーテラグライムショー』『フタコイオルタナティブ』などを手がけているが劇場版は初となる。
果たして、式の視る世界、混沌の渦あるいは万物の根源ともいわれる『 』、魔術と魔法、それらの言語にどんな映像を捧げるのか――。
第一章『俯瞰風景』を皮切りに『殺人考察(前)』『痛覚残留』『伽藍の洞』『矛盾螺旋』『忘却録音』『殺人考察(後)』と順次、テアトル新宿にてレイトショー公開。
おそらくこれは新たなる伝説の幕開けで、まごうことなくとても奇麗で禍々しい、奇跡。