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市街地にピラミッドが出現?! 奈良時代の僧・行基が築いたとされる国の史跡「土塔(どとう)」(堺市中区土塔町)が約1300年前の築造当時の姿に復元され、27日に現地で完成記念式典が開催された。
各地のお寺で見かける五重塔や七重塔と同じ、仏舎利=釈迦(しゃか)の骨=を納める仏塔の一種。一辺53.1メートル、高さ8.6メートルの四角すい形で、周囲に褐色の瓦が計5万枚ふかれている特異な構造だ。
ピラミッド型の仏塔はほかにも奈良市の頭塔(ずとう)が知られているが、堺市の土塔の方が一辺が約20メートル長い。「土で盛られた仏塔としては国内最大」と堺市文化財課。
行基が727年に建立した大野寺の境内にあったとされ、長きにわたって荒れ果てた「土の山」になっていた。周辺の公園整備事業に伴って、同市が98〜03年度に発掘調査、04年度から復元工事を進めた。(石前浩之)