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IPアドレスで足跡まるわかり

2009年3月11日

 インターネットは匿名だと信じている人が多くいますが、捜査機関が令状を取って調べれば、多くの場合はかなり容易に書き込んだ人を割り出すことができます。

 ネットに接続する機器にはIPアドレスと呼ばれる固有の番号が割り振られます。これは「ネット上の住所」などとも呼ばれます。

 見たいページのURLをブラウザーに入力、送信すると、あなたのIPアドレスも目的のページのサーバーに送られます。サーバーからIPアドレスあてにデータが送られ、ページの内容が表示されます。つまりあなたが表示したページにはIPアドレスという「足跡」がしっかり記されているわけです。書き込みをしたときも同様です。

 IPアドレスは、例えば家庭から接続した場合は、契約しているプロバイダーが保有しているものの中から割り振られます。つまり書き込んだ先では大元のプロバイダーがわかるので、プロバイダーに「その時間にこのIPアドレスを使っていた人は誰か」と尋ねればいいわけです。

 書き込んだ先もプロバイダーも、プライバシー保護などの理由から、原則そのような請求には応じませんが、令状があれば別。こうして悪質な書き込みをした人物が特定されるのです。(丹治吉順)

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