旧コクド(プリンスホテルに吸収合併)の堤義明元会長が保有する同社の757株をめぐり、弟の猶二氏ら親族4人が法定相続分に当たる約55%の所有権の確認を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。山田俊雄裁判長は約15株の一部について親族側の所有権を認め、残りの約740株は義明元会長の所有と判断した。
山田裁判長は判決理由で、「約740株は取得から20年以上が経過しており、時効で元会長のものとなる」と判断。一方、約15株については、取得時期が1990年以降で、時効の成立を認めなかった。
訴えによると、猶二氏ら4人は「元会長は財産管理人にすぎず、コクド株は堤家全体の相続財産」としていた。(07:00)