西松建設の違法献金事件で叩かれっ放しの小沢サイドが、マスコミ報道にカミついた。
起訴された大久保秘書の弁護士が27日、「大久保被告が起訴事実について、大筋を認めている報道がなされているが、弁護人らの認識は全く異なっている」とコメントを発表したのだ。関係者によると、大久保秘書は一貫して逮捕容疑、起訴事実を否定しているという。
「小沢サイドを怒らせたのは26日夕刊の朝日新聞の記事でしょう。『小沢氏秘書、違法献金認める供述』とデカデカ報じていますからね。その前々日、毎日新聞などは『大久保秘書、否認のまま起訴へ』と報じましたが、朝日がひっくり返した。西松事件で検察情報にいちばん食い込んでいる朝日の報道だけに、だれもが“大久保秘書はオチたのか”と思ったものです」(報道関係者)
だが、それに弁護士が反論したのだ。小沢報道では常に先頭を走る朝日新聞。「検察リーク」とみられる情報をこれでもかと流して、一部で「やりすぎ」の声も出ていたが、公判になって大久保秘書が全面否定しても、検察サイドに立って起訴事実を支持していくつもりなのか。
朝日はちょっとおかしい。
(日刊ゲンダイ2009年3月28日掲載)