2009年3月31日 21時1分更新
プロ野球・広島カープの本拠地として市民に親しまれてきた広島市民球場で31日、球場名を記した金属板が取り外され、半世紀にわたる歴史に幕を閉じました。
昭和32年に完成した広島市民球場は広島カープの本拠地として、半世紀にわたって市民から愛されてきましたが、JR広島駅近くに新しい球場が完成したことから、31日でその役割を譲ることになりました。
球場の管理を担当する市民球場管理事務所の竹本久男所長らが立ち会うなか、高さおよそ約20メートルの球場の壁に取り付けられた「広島市民球場」の金属板の文字を外されると近くを通りかかった人たちは、感慨深げに作業の様子を見守っていました。
東広島市の22歳の男子学生は、「いろいろと思い出がある球場なので無くなるのは寂しいですが、新しい思い出ができるということで新球場にも期待したいです」と話していました。
また昭和48年から36年にわたって、球場の管理事務所で働き、31日で退職する隅広久子さんは「ここまで頑張れたのは市民球場のおかげです。寂しくて言葉に表せません」と話していました。
取り外された球場名を記した金属板は、新しい球場に引き取られるということです。
広島市民球場は10月までは利用できますが、その後、取り壊すことが決まっています。