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大統領府職員ら、業者から性的接待

大統領府と警察、もみ消し疑惑も

 大統領府の行政官が、職務と関連のある業者からルームサロン(高級個室バー)での接待や性的な接待を受けていたという疑惑が浮上した。ソウル麻浦警察署が30日に発表したところによると、大統領府の国政企画担当首席秘書官室傘下の放送通信担当秘書官室に勤務するK行政官(43)は今月25日夜、ソウル市麻浦区のルームサロンで酒を飲んだ後、「2次会」と称してモーテルで買春行為を行っていたところ、警察の抜き打ちの取り締まりで摘発された。この日、ルームサロンではK行政官のほか、同じく大統領府のC行政官、放送通信委員会の職員S氏、ケーブルテレビ局の関係者の計4人が酒を飲んでいたことが分かった。

 また、大統領府と警察はこの事件をもみ消そうとしているのではないかとの疑惑も浮上している。事件が初めて明るみに出た28日、警察は「24日にあんまマッサージ店で摘発した」と発表し、摘発された大統領府職員の人数も二転三転した。一方、大統領府はこの日、公式のコメントを発表せず、「K、C二人の行政官が辞表を提出した」と述べるにとどまった。

 大統領府の関係者は、「個人的にあんまマッサージ店で買春行為をしたという程度のものではない」と話した。だが、職務に関連する業者の関係者が関与した「性的な接待」と、単なる「売買春」には厳然たる違いがある。波紋が広がったことを受け、警察は「24日にあんまマッサージ店で、25日にルームサロンで取り締まりを行った。K行政官が職業について“会社員”と名乗ったため、大統領府の職員だとは知らなかった」と釈明した。

 だが、大統領府は自主的な調査を通じて、すでに全貌を把握していたことが分かった。李明博(イ・ミョンバク)大統領が27日、大統領府の拡大秘書官会議で鄭東基(チョン・ドンギ)民政担当首席秘書官から事件について報告を受け、職員らに対し「綱紀を正すように」と指示したためだ。だが、大統領府の関係者は、事件のもみ消しを図ったとの疑惑について、「民政首席秘書官室のごく少数の人だけが真相を知っており、ほかの人たちは警察の話だけを聞いて、あんまマッサージ店(での売買春)だと思っていた」と話した。しかし、大統領府は30日の警察による記者会見の後も、「警察が厳正な捜査を行う」とコメントしただけで、公式発表は行っていない。

黄大振(ファン・デジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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