第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝(日本9−4米国、22日=日本時間23日、米・ロサンゼルス、ドジャースタジアム)イチロー(マリナーズ)は4打席ノーヒットで迎えた八回の最後の打席で二死二塁から、ワンバウンドしそうな落ちる変化球を見事に右前に運ぶタイムリーで締めた。
決勝は同じアジアの韓国との5度目の対決となる。イチローとは前回大会から因縁の相手だが、「そういうのは、もうないですよ。韓国さんに対してはもういいでしょう、今さら」と相手はどこであれ、連覇しか見えていない。
チームリーダーとして常に、前線に立ち叱咤激励したイチローだが、打撃不振はいまだに払拭できないでいる。「力を抜くポイントがなかったので、最後までこれでいこうと思います」の言葉が悩みの深さを表しているが、泣いても笑っても、世界一までは、残り1試合だ。