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孔明より策士? 「レッドクリフ」掟破りの大PR作戦

地上波、DVDレンタル半額…

 人気歴史絵巻“三国志”を下敷きに大ヒットした映画「レッドクリフ PartI」に続いて、4月10日に公開を控える「PartII −未来への最終決戦−」。映画業界の常識を打ち破るPR作戦が展開されている。

 まず、異例なのが、4月12日の「日曜洋画劇場」(テレビ朝日系)で、早くも「PartI」がテレビ放送されること。3月11日にDVDがリリースされてから1カ月しか経ってない。「公開半年後にDVD、その後に有料のテレビ、地上波で見られるのは最低でも1年以上後というのが業界の不文律だった」(ベテラン映画評論家)から驚きだ。

 また、TSUTAYAでは「PartI」のDVDを27−29日の3日限定で、レンタル料金半額のキャンペーンを行う。期間限定とはいえ、3月リリースの新作が半額になるのは例がない。

 これらは当然、「II」の動員アップを狙った援護射撃だ。「IIは動員1000万人、興収で100億円が目標。できることは何でもやる」と配給関係者は意気盛んだ。

 業界の常識を破ったこうした手法、前例が無いわけではなく、似たようなケースが一度あった。

 「2006年、日本テレビが、映画『デスノート』の前編を公開から5カ月後に放送した。DVD発売前で、後編の公開直前というタイミングで宣伝手法としては最強。だが、映画のビジネスモデルを崩したと、他のキー局や映画会社からは激しい抵抗にあいました」(ベテラン映画評論家)

 映画ビジネスは劇場の興行収入でオシマイではなく、間隔を置いて、DVDやテレビ放映権料などトータルで儲けるシステムが確立されてきただけに、慣行を崩す動きには反発が強いのだ。

 だが、結果的に「デスノート」の手法は、前編の興収28億円に対し後編52億円と大ヒットし、有効であることを証明した。映画業界では新参のエイベックスにも、しがらみがない。「配給でタッグを組む東宝東和は信頼が厚い業界の老舗だが、東和がこの手法を認めた以上、もう禁じ手ではない」(業界関係者)という声もある。

 PartIIでは、いよいよ三国志のクライマックス「赤壁の戦い」に突入する。映画ビジネスも赤壁級の激戦なのだ。

ZAKZAK 2009/03/27

レッドクリフ

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