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入学式会場が父母でパンク…京大・阪大、今年から学外で

3月31日7時23分配信 読売新聞


 入学式に参加する父母らが増え、京都大と大阪大が、入学式を今年から学外の大型施設で行う。

 昨年、京大では保護者用フロアが満杯になり、安全面を配慮して京都市左京区の市勧業館「みやこめっせ」に。学内の式中継会場に父母ら約2000人が集まった阪大は、新入生と親が一堂に会せる大阪市中央体育館(大阪市港区)に変更する。

 京大は1972年以降、総合体育館で入学式を実施。1階は約3000人の新入生が入場、地下フロアで父母らが中継を見た。昨年は初めて1500席が満席になり、立ち見が出るなど、災害時の避難が困難という。今年は、4月7日に開催。新入生と同じフロアに約2000席を用意する。広報課は「危機管理が目的だが、同じ場所で式を見たいという保護者の要望に応える面もある」と言う。

 阪大は吹田キャンパスの体育館で行い、隣の会議施設などに中継会場を設置してきた。昨年は大阪外国語大との統合で前年より約3割多い3445人が入学。父母らも例年より約200人増えたため、「新入生と親が一度に参加できる形で」と広い会場を探した。1日の入学式では、市中央体育館の観客席に父母らの約3300席を確保する。

 教育評論家の尾木直樹・法政大教授によると、各大学で3、4年前から入学式に出る父母が急増したという。2004年から、京セラドーム大阪(大阪市西区)で行っている立命館大では、新入生数に匹敵する約9000人が参加。75年から日本武道館で行っている東京大では、昨年は新入生約3100人に対し、父母ら約5300人が参加した。

 昨年の東大入学式の祝辞で「子離れが必要」と苦言を呈した同大学特別栄誉教授で建築家の安藤忠雄さんは「少子化だからこそ、自立した若者が日本を支えなければならない。入学式に親が来るという『過保護』は時代に逆行する」と話す。 尾木さんは「有名大学を出ても、将来が保証されない時代。自分の目で見ないと不安だという親が増えたのでは」と見る。

最終更新:3月31日7時23分

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