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経済 科学 ピックアップ任天堂「DS」ソフトの違法コピー、韓国で横行中国、中南米でも被害韓国で、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」のソフトの違法コピーが横行している。韓国では、本体機器は2007年から2年間で200万台を売り上げ、李明博(イミョンバク)大統領が「任天堂のようなモノを作れないか」とハッパを掛けたほどのヒット商品。任天堂は当局に対策強化を求めているが、十分な効果は上がっていない。 (ソウル 前田泰広、写真も)
「DSは違法ソフトに食われた」――。韓国随一の電器街・ソウル市竜山地区でゲーム店を経営する店長は、こう断言した。 この店では、正規ソフトは月に5個ほどしか売れないが、ソフトを違法コピーできる記憶装置は20〜50個売れる。子どもにせがまれた親が買うケースが多く、「全国では140万個以上売れている」と推測する。 見かけは正規ソフトとほぼ同じで、ネットに無断配信されたソフトのプログラムをダウンロードし、本体に接続する。1個約5万ウォン(約3850円)と、正規ソフトの2万〜4万ウォン(1540〜3080円)よりやや割高だが、約50種類のゲームを記録できる。 大半は中国から輸入され、複製ソフトを使えないようにした本体の機能を解除してしまうという。仮に140万個の記憶装置に4万ウォンのソフト50本が複製された場合、被害額は2兆8000億ウォン(約2100億円)にのぼる。 店にとっても魅力的な商品だ。この店では正規ソフト1個の利益は4000ウォン(約300円)だが、記憶装置はその約5倍になるという。 任天堂の現地法人、韓国任天堂はすでに韓国関税庁に取り締まりを要請し、関税庁は「記憶装置は事実上、違法な複製に使われる」と「コンピュータープログラム保護法」違反の疑いで約20万個を押収した。だが、効果は乏しい。記憶装置を別の電器店などに保管し、客の注文時に店員が取りに行くなどして摘発を逃れる店もあるという。 韓国任天堂によると、同様の被害は中国、香港、ブラジル、メキシコ、スペインなど世界規模で広がっている。高麗大の李大煕(イデヒ)教授(インターネット法)は、知的財産権への消費者の理解が不十分な点を指摘し、違法な複製を放置すれば正規ソフトの利益が減り、韓国企業のソフト開発も妨げることになると警告している。 (2009年3月31日 読売新聞)
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