2009年3月30日20時54分
高速道路3社は30日、「一律1千円」の高速道路料金値下げスタートだった28、29両日の交通量を発表した。2日間の平均交通量が前年より6割近く増えた路線もあったが、東名高速や中央道の増え幅は1割未満のところも。渋滞も想定以下で、ゴールデンウイーク並みの態勢で臨んだ各社は肩すかしを食った。
東日本、中日本、西日本の3社が東名高速(厚木―秦野中井)など交通量の多い33路線を集計した。値引きを受けられるETC設置車以外も含む。最も増えたのは岡山道(岡山総社―賀陽)の57%。米子道(溝口―米子)52%、東海北陸道(美並―郡上八幡)49%、高松道(善通寺―三豊鳥坂)49%と続いた。
一方、増加率が低かったのは東名高速(名古屋―春日井)の5%、中央道(八王子JCT―相模湖東)の6%など。国土交通省が想定していた1割増に届かず、低調だった。
最長の渋滞は東名高速の大和トンネル付近で30キロ。5キロ以上の渋滞は東日本18回(前年37回)で、3社とも前年を下回った。
同日の記者会見で、春田謙国土交通事務次官は「まだ始まったばかり。具体的な経済効果や評価というのは、長い目で見て欲しい」と話した。