沖縄放送局

2009年3月31日 12時37分更新

Dヘリ緊急着陸事故調査終了

沖縄県のドクターヘリが、患者を乗せたまま那覇空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は、30日、那覇空港での調査を終えました。

このトラブルは今月28日、患者を乗せて久米島から南風原町の県立病院に向かっていた沖縄県のドクターヘリが、海上を飛行中、2つあるエンジンのうち1つが止まったため、那覇空港に緊急着陸したものです。

国土交通省の運輸安全委員会は、事故につながりかねない「重大インシデント」として航空事故調査官2人を派遣し、30日までにヘリコプターが駐機している那覇空港での調査を終えました。

調査官によりますと、那覇空港での調査でトラブルの原因はわからなかったということですが、エンジンを外側から見る限り、壊れたあとはなかったということです。

しかし、エンジンの内部にあって、高速で回転することで空気を送り出す「タービンブレード」と呼ばれる小さな翼が壊れている状況が確認できたということです。

運輸安全委員会では、今後、ドクターヘリを運航している神戸市の会社に機体を運んで、さらに詳しく調べることにしています。

調査にあたっている松木重成・航空事故調査官は、(まつき・しげなり)「外側からみると、壊れている部分は見あたらないが、後方からエンジンをのぞくとタービンブレードが壊れている事実は確認できた。今後、エンジンを取り外して詳しく調査したい」と話しています。