2009年3月31日 12時49分更新
医師の相次ぐ辞職で厳しい経営が続いている倉敷市の児島市民病院について、市は今年度と来年度の2年間でおよそ9億円の赤字となるとする収支見通しをまとめました。
倉敷市の市立児島市民病院をめぐっては、病院の院長人事への不満などを理由に去年、内科の医師が大量に退職したほか、1人いた産科の医師も退職しました。
このため内科で診察できる人数が減った上、出産への対応もできなくなったことから病院の利用者が大きく減り、今年度の入院患者と外来患者の数は9万3000人余りと、昨年度の61%にとどまる見通しです。
倉敷市の試算によりますと、この影響で、病院の収益も今年度から来年度にかけて大きく落ち込む見通しで、今年度は6億1100万円、来年度は2億7700万円の赤字が見込まれ、2年間であわせておよそ8億9000万円の赤字となる見通しです。
児島市民病院では、おととしまでは5年連続で黒字経営を続けていて、倉敷市では平成22年度までに医師の数を以前の状態にまで増やし、黒字経営に戻してたいとしています。