2009年3月31日 9時52分更新
出産前後の時期にあたる周産期の医療体制のあり方を検討する、富山県の検討会が30日、県庁で開かれ、NICU・新生児集中治療室のベッド数について当面は、従来と同じ62床が必要などとする報告書をとりまとめました。
この検討会は富山市民病院のNICUが去年4月から休止したことをきっかけに県が設置したもので、30日夜の会議では県側からこれまでの意見や提言を踏まえた報告書の案が示されました。
この中で県内のNICUのベッド数については当面、富山市民病院の休止前の62床を確保する必要があるとしています。
その上で中長期的には、近く見直しが予定されている国の整備指針などを踏まえて改めて対応することが望ましいとしています。
また、新生児の専門医を継続的に確保・育成するシステムづくりが課題で、ベッド数や患者数に応じた適正な人員を配置し現場の疲弊を防ぐ勤務環境の改善などが求められると提言しています。
検討会はこの案を了承し、報告書としてとりまとめました。