2009年3月31日 13時07分 更新:3月31日 13時24分
麻生太郎首相は31日昼、与謝野馨財務・金融・経済財政担当相、二階俊博経済産業相ら政府・与党幹部と国会内で会談し、4月中旬までに追加経済対策を取りまとめるよう正式に指示した。首相は「状況によっては赤字国債の発行も辞さない気持ちでやっていく」と述べ、09年度補正予算案の編成に前向きな考えを示した。
与党側からは自民党の細田博之幹事長や公明党の太田昭宏代表らが出席し、それぞれの党内で検討中の追加対策の概要を首相に報告した。与党内では、補正の規模を過去最大の10兆円以上とし、4月下旬からの大型連休前にも国会に提出するよう求める声が強まっている。細田氏は31日午前の記者会見で「スピード感のある決定をしなければならない。(補正予算案は)早期成立を目指す方がいい」と述べた。
追加対策には太陽光発電や低燃費車の普及促進、テレビ放送のデジタル化支援などが挙がっている。贈与税減税などの税制改正も検討する。
首相は31日夕に記者会見し、景気回復に取り組む決意を表明する。【近藤大介】