微少液滴塗布システム

用途

微少液滴塗布システムの用途としては、タンパク・DNAの分注、接着剤・半田ペーストの塗布、液晶パネルの断線リペアなどが考えられます。また弊社の製品である磁気駆動ロボットに微少液滴塗布装置を搭載することで、狭い作業スペースにおいても塗布作業を実現します。

1. タンパク・DNAの分注

従来のインクジェット法よる装置では、「タンパク・DNAのような高価な液体を最後まで使い切りたい」というユーザニーズを満足させていません。すなわちインク室内の液体の30〜50%しか吐出できないという欠点(残存率)があります。また、装置価格も3,000〜4,000万円と高価です。この微少液滴吐出システムは、0.1〜数100ピコリットルの微少液滴を、残存率の欠点もなく吐出でき、シンプルな原理のためコストも低く、インクジェット法に代わる分注システムとして期待できます。

タンパク・DNAの分注(イラスト)
タンパク・DNAの分注

2. 接着剤・半田ペーストの塗布

最近のデバイスの微細化により、その組立工程で塗布する「接着剤」や「半田ペースト」の量は益々微少量になっています。従来は手作業で接着剤を塗布していましたが、それが不可能になってきました。インクジェット法による装置では、微少量の接着剤を塗布するには粘度が低いことが必要となりますが、本システムでは、その原理から高粘度(20,000cP)まで対応できます。


3. 液晶パネルの断線リペア

現在、液晶パネルの断線リペアは、レーザーCVD加工で行っていますが、装置価格が1億円と高価です。本システムでは、レーザーを使わないで、極微量(ピコリットル)の導電ペーストを塗布することにより断線を修復することができます。液晶パネルだけでなく、カラーフィルターの色抜けにも利用できます。


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