微少液滴塗布システム

特長

1. 0.1〜数100 pl(ピコリットル)と言う微少量の液体を塗布することができる

ガラス管に毛細管現象で吸い上げられた液体は表面張力によって保持されます。ガラス管の上から、直径10〜200 μmのタングステン針を降ろして液体の中を貫通させます。タングステン針は、その先端に微少量の液体が付着したまま、保持された液体から抜け出されます。さらにタングステン針を降ろして先端に付着した液体を塗布基板に転写させることで、0.1〜数100 pl(ピコリットル)と言う微少量の液体の塗布を実現します。

基板に非接触で転写される液滴塗布(イラスト)
基板に非接触で転写される液滴塗布
液滴塗布の動画
塗布された液滴(粘度 1,000cP)(写真)
塗布された液滴(粘度 1,000cP)

2. 高粘度の液体でも塗布ができる

従来の「インクジェット」では、低粘度(数10cP)の液体しか塗布できませんでしたが、本システムでは1から20,000cPまで、低粘度から高粘度まで塗布できます。


3. 塗布面が曲面や凹凸でも塗布することができる

従来、平面への微小液滴(半田ペースト等)の塗布技術として「スクリーン印刷」がありますが、平面にしか塗布できません。本装置は、塗布面が段差のある基板や曲面、凹凸がある場合でも適用できます。


4. 高価な液体を最後まで使い切れる

従来、タンパク・DNAの分注技術として「インクジェット」がありますが、インク室内に充填された液体の3〜5割程度しか吐出できません。本装置を用いることで、高価な液体をほぼ最後まで使い切ることができます。


5. 目標位置にフォーカスすることが容易

従来の「インクジェット」では、目標位置にフォーカスすることが難しいという問題点がありましたが、本システムでは転写する原理であるため正確な位置へフォーカスすることが容易です。


6. 塗布量の変更が容易

従来の「インクジェット」では、塗布量の変更が面倒でしたが、本システムでは変更は塗布ヘッドを交換するだけですので容易です。


7. 接触も非接触も行える

「インクジェット」では、非接触でしか塗布を行えませんが、本システムでは接触・非接触どちらの方法でも適用できます。


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