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【経済】

不況余波で治安悪化、愛知県が自動車盗難全国ワーストに 

2009年3月31日 09時56分

 日本損害保険協会(東京)がまとめた自動車盗難による保険金支払件数の調査で、愛知県が3年ぶりに全国でワーストとなった。昨年11月の1カ月間で、前年同期比100件増の179件を記録した。「トヨタ・ショック」が起き、協会は「景気後退に伴って治安が悪化し、窃盗団が横行した可能性もある」とみている。

 損保22社が支払った保険金の件数を、協会が毎年11月の1カ月間に限って集計している。

 昨年11月は全国の件数が約2割減の639件にとどまっており、愛知の急増ぶりが目立つ。2007年まで2年連続ワーストだった大阪府を70件以上引き離した。

 中部地方では静岡が11件、岐阜、三重が9件、長野、滋賀、福井は1件だった。

 愛知県内の被害車種は1位がハイエース(トヨタ、54件)、2位がランドクルーザー(同、14件)。中東やアフリカ、東南アジアなどに不正輸出されているという。

 最近は軽乗用車の被害件数も増加し、3位はワゴンR(スズキ、11件)だった。世界生産が進み、海外での認知度上昇などを背景にターゲットとされている。

 愛知県は自動車保有台数が多いことから、05年まで4年連続でワーストだったが、警察の取り締まり強化で被害が減少。06年は3位(97件)、07年は4位(79件)だった。

(中日新聞)

 

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