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モバイル機器向けFlash Lite変換ソリューションの開発を手がけるりーふねっとは、全日本空輸(ANA)が運営するケータイサイト「ANA SKY MOBILE」に同社の技術を提供したと発表した。
ANAは、モバイルサイト内にある飛行機の事前座席予約システムにりーふねっとのFlash Lite生成ソリューションを採用。4月1日からは、モバイル環境でもFlashを使ったグラフィカルな画面で座席を選べるようになる。
ANA SKY MOBILEのFlash化を担当した、全日空システム企画 国内旅客システム部 第四チームの森川茂樹氏は、従来の携帯電話向けサイトは、PCと比べて操作性に難があり、画面サイズの制約などから情報をうまく伝えきれないという課題があったと説明する。これを解決するために注目したのがFlash Liteだ。
「Flash LiteはHTMLに比べると表現力が豊富であり、1画面のなかでより多くの情報を分かりやすく伝えられる。また、動きを入れることで、操作性も格段に向上する」(森川氏)
しかし、ANAの座席予約にFlash Liteを利用するには課題があることも分かったという。座席の予約状況は常に変化するので、状況をリアルタイムに伝える必要がある。「アクセスがあったときに、情報をリアルタイムで動的に提供するのが難しかった」(同)
こうしたニーズに対応する技術を探す中で出会ったのが、りーふねっとのFlash Liteリアルタイム合成エンジン「Mobile Kompressor」だった。このエンジンは、リアルタイムに動的なFlashサイトを生成できるだけでなく、「サイトにアクセスが集中しても、パフォーマンスが落ちることなく使えることを目指した」(りーふねっと代表取締役社長の岡丈詞氏)ことから、安定したサイト運用ができる点が特徴。両社は2年を費やして、モバイル版事前座席予約システムをFlash化したという。
従来のHTML版の座席予約ページでは、席の並びと空席状況くらいしか分からなかったが、Flash版では座席のレイアウトや「幼児連れ」「足元が広い」「リクライニング不可」などの属性、周囲の設備などを一目で把握できる。「例えば非常口付近の座席には、15歳未満の乗客は座れないなどの制約がある。Flash版のサイトで当該席を予約しようとすると、その旨のアラートが表示され、同意しないと先に進めないようになっている」(岡氏)
移動中の利用が多いことにも考慮し、通信は最初と最後のみに発生するようにしている。「いったんアクセスすれば、予約が完了する時点まで通信は発生しないので、電車や地下鉄で予約したいときでも比較的使いやすい」(岡氏)
りーふねっとはこれまで、Mobile Kompressorや同エンジンを含むモバイル向けFlash生成ソリューションを、商品検索の利便性向上を目指すショッピングやオークションサイトを中心に提供してきた。座席指定の用途で提供するのは今回が初となり、今後は同様のニーズを持つ企業への提案も行いたいとしている。
ANAのモバイル版事前座席予約システム (ムービーはこちらからでも参照できます) |
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NTTドコモ | 5432万2500 (2in1:45万8200) |
au | 3061万9700 |
ソフトバンク | 2025万1200 (ダブルナンバー:1万2700) |
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携帯累計 | 1億648万1700 |
ウィルコム | 455万7300 |
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Web閲覧端末数 | |
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iモード | 4824万1400 |
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Yahoo!ケータイ | 1619万2500 |
EMnet | 5万4100 |
累計 | 9046万5300 |
MNP利用状況(差し引き 2月末) | |
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NTTドコモ | −7100 |
au | 3900 |
ソフトバンクモバイル | 2900 |
イー・モバイル | 200 |
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