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【神奈川】

24時間体制で出産支える 市立川崎病院 新生児集中治療室あす再開

2009年3月31日

市立川崎病院に新設されたNICU=川崎区で

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 川崎市立川崎病院(川崎区新川通)は三十日、四月から開設する新生児集中治療室(NICU)を公開した。

 同病院では一九九九年にNICUが設置されたが、小児科医の離職で、二〇〇一年から休止していた。市内の妊婦の緊急搬送が、NICUを持つ聖マリアンナ医科大病院(宮前区)や日本医科大武蔵小杉病院(中原区)などに集中したため、市は、新年度から川崎病院のNICU再開を決めた。医師や看護師らスタッフを集めたほか、施設の一部改築も実施。工事費や医療機器の整備などで総費用は約一億円となる。

 再開されたNICUは、六床の保育器を備え、早産児などを七人の医師が二十四時間体制で治療・ケアする。抵抗力の弱い乳児向けに無菌状態で調剤が行える「調剤用クリーンベンチ」なども配置した。

 同病院の長秀男院長は「他の医療機関と連携し、女性が安心してお産ができるよう努めていきたい」とした。 (堀祐太郎)

 

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