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 24歳社長抜擢等の施策に秘めた誠意

 スカイダイビングや豪華客船を貸切で入社式を実施。そんな型破りの福利厚生よりも驚くべきなのは、関口千房氏率いる株式会社ゲインが推進するビジネスモデルだ。

 「創業した理由の一つに、大手NI・SIベンダー各社における国産商品の低迷があります。言うなれば殆どのH/W、S/Wは米国製品なんですよ。メーカ側がモノを製造できない以上、創る技術から使う技術にサービスを移行するしかないですね」。

 同社は、新卒者を主力とし、2年〜1年の長期間の内定者研修を実施した上で、顧客となる大手NI・SIベンダー各社と協業を計る。CCNP等の業界の資格を取得する事によってシスコや他のネットワークを構築・運用できるパッケージを履修する。

 本年度は他にもVoIP・ストレージ・ワイヤレスの顧客に提供するパッケージ数を充実させている。若手エンジニアは確実に「使える技術」が習得できる上、企業側は自社ソリューションの技術不足を必要なパッケ―ジごとに選んで、安心してゲインに任せられる。

 いわゆるパッケージ型付加価値ビジネスが実現できるわけだ。設立より11年たった今、900名体勢の実現、大手NI・SIベンダーとの取引拡大など成長を続ける。


 そんな同社で活躍する若手社員の原動力となるのが「衛星企業構想」だ。同社では、社長になりたいと志す社員のために企業支援制度を用意している。この構想により、2002年10月に最初の新会社が誕生。24歳の若手社員が社長に大抜擢された。現在では、7社が新たに起業している。

 「もと大手関連のソフトウェア会社で、年功序列や下請体質のない理想のビジネスを志しました。でもそれは、礼儀知らずでいいということではありません。私たちが一番大切だと考えるのは誠意や真心です。」企業や、セミナーに集まる学生に対しても、関口社長は全身で話を聞き、全身で語る。

 現在38歳の彼が30代のうちに実現させたいと語る「1000名体制・売上100億円企業」という夢まで、もうすぐだ。

※就職情報誌「B-ING」取材記事より抜粋