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ローマ法王「コンドームでエイズ克服できぬ」発言が波紋

2009年3月19日18時20分

写真:カメルーンの首都ヤウンデで18日、式典を終え、カトリック信者らに手を振るローマ法王ベネディクト16世=APカメルーンの首都ヤウンデで18日、式典を終え、カトリック信者らに手を振るローマ法王ベネディクト16世=AP

 【ローマ=南島信也】アフリカを訪問中のローマ法王ベネディクト16世が「コンドームの配布ではエイズは克服できない」と発言し、波紋が広がっている。アフリカは世界のエイズウイルス(HIV)感染者の67%が集中し、国連やNGOが有効なエイズ対策としてコンドームの無料配布を続けているだけに、カトリック信者が急増している地域でのこうした発言は今後も尾を引きそうだ。

 法王は17日、就任後初のアフリカ訪問に出発。イタリアのANSA通信などによると、最初の訪問地カメルーンに向かう機中で記者団に「エイズは資金だけで解決できないし、コンドームの配布は問題を悪化させる」と述べた。そのうえで「(解決策は)宗教的、人間的な目覚めと苦しんでいる人への友情にある」とした。

 法王はこれまでも「避妊具」の使用に反対する立場を強調してきたが、「コンドーム」という言葉を使ったのは初めてという。

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