米ウォルマート・ストアーズ子会社の西友が30日、官報で公表した2008年12月期決算(単体ベース)は最終損益が257億9300万円の赤字だった。最終赤字は7期連続。昨年9月に公表した約20店の閉鎖などに伴う特別損失が響いた。低価格戦略に伴い粗利益率が低下したが、販売管理費を削減して1億5600万円の営業黒字を確保した。
西友はウォルマートによる完全子会社化で08年4月に上場廃止となり、連結決算を開示しなくなった。今回公表した単体決算は08年7月に吸収合併したサニー(福岡市)など地域子会社5社の上半期6カ月分の業績を含まず、前の期との単純比較ができない。
売上高は8009億7500万円。出店や閉店を除く既存店売上高は衣料や住居用品の販売が不調で、前年同期比で実質マイナスだったもよう。値下げを加速した08年11月以降は4カ月連続で前年を上回っている。(10:31)