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日本橋電気街に「音々」誕生 萌えキャラで街興し

大阪の電気街・日本橋の企業や店舗が、萌えキャラを核にした街興しに乗り出した。地元のいとうのいぢさんがデザインした「音々」も誕生。
2009年03月23日 09時35分 更新
photo 日本橋のまちおこしのためにデザインされた「音々(ねおん)」=(c)いとうのいぢ/SOFTPAL Inc./日本橋まちづくり振興(株)

 電気と漫画、アニメなどサブカルチャーの街として知られる大阪・日本橋の企業や店舗が、キャラクタービジネスによる街興しに乗り出した。地元の家電量販店などが出資する企業「日本橋まちづくり振興」などが考案した“萌えキャラ“を軸に、企業や店舗が業態の垣根を越えて連携。日本橋限定の商品を開発したりイベントを展開して、街全体の集客力を向上させようという狙いだ。

 今回誕生した日本橋の応援キャラクターは、若者に人気が高いイラストレーター、いとうのいぢさんがデザインした。いとうさんが所属するゲームソフトメーカーが地元にある縁で、今回のプロジェクトへの参加が実現したという。

 キャラクターの名前は『音々(ねおん)』。笑顔と電気の街を意識したポータブル機器とヘッドホンがトレードマーク。年齢は16歳。4人家族で、お父さんが日本橋で照明店を経営。趣味はゲーム、コスプレ、料理…といった詳細なプロフィルも設定している。

 今回、初めて「電気とサブカル」という街のイメージをPRするキャラクターが誕生した背景には、地域の企業や店舗が、集客力の低下に危機感を募らせていることがある。

 電気の街として高度経済成長期以降発展した日本橋は「でんでんタウン」と呼ばれ、約20年前の最盛期には約200店の電気系販売店が軒を連ねていた。

 しかし、不況や首都圏の大手家電量販店の出店攻勢などで、店舗は徐々に減少。でんでんタウン協栄会の加盟店舗は現在90店と、最盛期の半分以下にまで落ち込んでいる。

 電気店の減少とともに、10年ほど前から目立ち始めたのが、アニメや漫画、ゲームといったサブカルチャーの商品を扱う店舗。しかし、こちらもネットショッピングの普及などで、足を運んで買い物に来るファンの数が減少傾向にあり、打開策を求める声が高まっていた。

 「まちづくり振興」をはじめ、有志の企業や店舗が話し合いを続ける中で浮かんできたのが、日本橋に来なければ買うことができない商品開発や、体験できないイベントの展開。「これらの企画を実現するため、訴求力の高い魅力あるキャラクターが必要だった」(まちづくり振興の塩田浩司専務)という。

 まちづくり振興が『音々』のキャラクターグッズの販売を希望する企業や店舗を募り、すでにTシャツや缶パン、ポスターなどの商品化が決定、一部商品は販売もスタートした。

 今後も多彩な商品展開の一方で、『音々』が登場するイベントを企画していくほか、地元の選挙啓発活動にも使ってもらうなど、“街の顔”として育てていく方針。塩田専務は「将来はゲームやアニメへの展開も実現していきたい」と夢を膨らませている。

[産経新聞]

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