2009年3月30日 18時40分更新
今後需要の増加が見込まれるLNG・液化天然ガスのための貯蔵タンクの建設工事が倉敷市の水島コンビナートで進められていて、30日、巨大なタンクの屋根を取り付ける工事の様子が報道関係者に公開されました。
新日本石油と中国電力が出資する会社・「水島エルエヌジー」は、おととし11月から水島コンビナートに大型の貯蔵タンクを増設して2基に増やす工事を行っています。
30日は、あらかじめタンクの内部で組み立てた2000トンの重さの屋根の部分を、高さおよそ50Mの位置までワイヤーと大型の送風機で持ち上げて取り付ける工事の様子が報道陣に公開されました。
タンクには液化天然ガスを16万キロリットル貯蔵することができ、完成すればガス会社などに2つのタンクあわせて年間140万トンを供給できるようになるということです。
液化天然ガスは石油や石炭に比べて二酸化炭素の排出量が少ないうえ、石油のように埋蔵されている地域の偏りもないことなどから安定的な供給が期待され、今後、需要の増加が見込まれています。
貯蔵タンクの総工費はおよそ300億円で、2年後の平成23年に完成する予定です。