2009年3月30日 18時40分更新
5年前、岡山市で暴力団の組長が組員と共謀して男性を殺害したとして殺人などの罪に問われている事件の裁判が30日開かれ、検察側は組長に懲役20年を求刑しました。
これに対して弁護側は「被告が組員に殺害の指示を出したという証拠はない」などとして無罪を主張しました。
起訴状によりますと、住所不定で暴力団組長の池部徹被告(35)は平成16年2月、同じ組の男2人と共謀して金銭を巡るトラブルのあった岡山市の無職、高橋宏通さん(当時31)の住宅の駐車場で高橋さんの胸を刃物で刺して殺害したとして殺人などの罪に問われています。
30日、岡山地方裁判所で開かれた裁判で、検察側は、「被告は組員に指示を出して高橋さんを殺害させており、計画的な犯行だ」と指摘したうえで、「犯行が市民に与えた影響は大きく、厳しく罰するべきだ」として懲役20年を求刑しました。
これに対し弁護側は、「犯行は組員2人が行ったもので計画性はなく、被告が指示を出したことを示す証拠はない」として、無罪を主張しました。
判決は来月22日に言い渡されます。