広島県熊野町は、筆の里工房(同町中溝)の魅力アップに力を入れる。特別展示室を増築し、シャトルバスを試験運行。9月で開館15周年を迎える筆文化の拠点施設をソフト面でサポートし、町のにぎわいづくりにつなげる。
工房は、全国一の筆の産地である町が1994年9月に開設。筆や書、絵画など約3000点を収蔵し、常設展やミュージアムショップなどがそろう。筆作り体験やメーキャップの実演などのイベントも定期的に開いている。
公共交通を使った工房へのアクセスは最寄りのバス停から歩いて約20分かかる。町は4月中にも、町中心部と工房を結ぶマイクロバス1台を試験運行させる。業務は民間に委託し、週末と祝日に10便前後を運行する。
特別展示室は地階に増築する計画で、広さは99平方メートル。所蔵する毛筆研究家木村陽山(1899―没年不明)のコレクションから、毛筆を中心に常設展示する。
【写真説明】広島県熊野町が特別展示室の増築やシャトルバスの運行を計画する筆の里工房
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